新卒で良いSES企業に就職するヒケツ。「SESはやめとけ」は正しくない
こんにちは!GeekSalonのライターのりゅうごです。
新卒としての就職活動は、多くの学生にとって人生の大きな岐路となります。特にIT業界は急速に成長しており、SES企業への就職を検討する学生も増えています。
しかし、ネット上では「SESはやめとけ」という声も散見されます。この記事では、SESの真実と新卒としてSES企業に入社する際のポイントを詳しく解説します。
目次
SESとは?
SES、すなわち「システムエンジニアリングサービス」は、ITシステムの設計や開発、運用などを行うサービスを提供する企業を指します。よく、SESはSIerと間違われるケースが多いため、それぞれ解説し違いについて説明します。
SES
前述した通り、SESとは「システムエンジニアリングサービス」と呼ばれます。SES企業がクライアントの企業と契約を行い、SES企業がエンジニアを派遣します。
派遣先は、SESエンジニアに対して労務管理や指揮命令を行う権利はないため、残業や休日出勤を命じたり、細かい作業の指示を行ったりすることはできません。
一言で表すと、SESは技術者を提供するサービスにあたります。
SIer
SIerは「エスアイヤー」または「エスアイアー」と読み、「システム・インテグレーター(System Integrator)」の略称です。
SIerは、システム開発のすべての工程を請け負う受託開発企業と定義されています。
SIerには大きく分けて4つのSIerがいると言われており、メーカー系SIer、ユーザー系SIer、独立系SIer、外資系SIerに分けられます。
メーカー系SIerとは、パソコンやネットワーク機器を製造するメーカーから独立したSIer企業のことを指します。
ユーザー系SIerとは、ある企業の情報システム部門が独立し、企業のシステム開発だけではなく、他の企業のシステム開発も請け負うようになったSIerのことを指します。
独立系SIerは独自経営でシステム開発やソリューション提案をするSIer企業を指します。
最後に外資系SIerとは、グローバルに事業展開するSIer企業で、海外に本拠を置く企業のことを指します。
なぜ新卒でSESはやめとけと言われるのか
新卒でSES企業に就職するのは辞めておけ。となぜ言われ続けるのかを解説します。多くは以下の3つのことが理由で、新卒でSES企業に就職することを辞めておけと言われます。
- 収入の低さ
- 労働環境が大きく異なる
- スキルアップが望めない
収入の低さ
SESのエンジニアでも高い収入を得ている方々もいますが、多くの場合、SES以外のエンジニアと比較すると給料が低い傾向にあります。
理由としては、日本の多重下請け構造が1番の原因と言えるでしょう。具体的には、案件を発注した企業とSES会社の間にいくつかの下請け会社が介入することが原因です。
間にたくさんの企業が入り、仲介手数料を取ることによって、下請けになるSES企業自体の売り上げが少なくなります。最終的には、SES企業が従業員に支払う給料も安くなってしまうのでSES企業のエンジニアは収入が比較的に低いとされています。
労働環境が大きく異なる
SESは任せられるプロジェクトによって労働環境が大きく変わります。派遣先はSESエンジニアに対して労務管理や指揮命令を行う権利はないため、残業や休日出勤を命じたりされることはありません。しかしながら、働く人はプロジェクトごとに異なったり、常駐SESの場合は、派遣先の企業で働くケースも存在するため、労働場所が異なったりするケースも存在します。
スキルアップが望めない
SES企業に所属すると、様々な企業で働くことになります。しかし、1つの会社に所属する期間が短い場合も多く、十分なスキルを身につけられないまま、他の会社に配属されてしまいます。
前述した通り、多重下請け構造になっていることによって、降りてくる仕事のほとんどが雑用業務であるといったケースも稀ではありません。
「SESはやめとけ」は本当なのか?
「SESはやめとけ」という言葉を耳にすることがあります。この背後には、一部のSES企業での厳しい労働環境や低い報酬、キャリアの見通しの曖昧さなどのネガティブなイメージが影響しています。しかし、このような声を一概に信じるのは早計です。実際には、SESには多くの魅力とメリットが存在します。
SESになるメリット
SESになるメリットとしては、以下の3つがあります。
- 多様なプロジェクトへの参加
- SES企業は大手企業や官公庁との取引が多いため、さまざまな業界やプロジェクトに関わるチャンスが豊富にあります。これにより、多岐にわたる経験を積むことができます。
- 最先端のITスキルの習得
- SES企業でのプロジェクトは、最新の技術やツールを使用することが多いです。これにより、時代の最先端を行くITスキルを身につけることが可能となります。
- ビジネスの全体像を掴む
- 様々なプロジェクトに携わることで、ビジネスの流れや全体像を深く理解することができます。これは、将来的なキャリア形成において非常に価値のある経験となります。
確かに、SES企業には厳しい側面も存在しますが、その一方で上記のようなメリットも多く存在します。重要なのは、自分のキャリアや目標に合ったSES企業を選ぶこと。そのためのポイントや秘訣については、次の章で詳しく解説していきます。
新卒で良いSESに就職するヒケツ
SES企業に新卒として就職する際の秘訣を具体的に5つ解説します。
- 業界研究を徹底する
- SES企業は多岐にわたる業界のプロジェクトを手掛けています。どの業界や分野に興味があるのか、自分のキャリアをどう築いていきたいのかを明確にし、それに合ったSES企業を選ぶことが大切です。
- 企業の実績や評判をチェック
- SES企業の中には、優良なプロジェクトを多数手掛けているところもあれば、そうでないところもあります。企業の過去の実績や、現在の社員の評判をリサーチすることで、自分に合った企業を見つけることができます。
- 面接での質問を工夫する
- 面接では、自分のスキルや経験をアピールするだけでなく、企業の文化やプロジェクトの内容、キャリアパスなどをしっかりと質問することが重要です。これにより、企業が自分のキャリアビジョンと合致しているかを確認することができます。
- 継続的なスキルアップを心掛ける
- SES企業は技術の進化が早い業界です。新しい技術やツールを継続的に学ぶことで、多様なプロジェクトに対応できるようになり、より良いSES企業への就職や転職のチャンスも広がります。
- ネットワーキングを積極的に行う
- SES業界のイベントやセミナーに参加することで、業界の最新情報を得るだけでなく、貴重な人脈を築くことができます。この人脈は、将来的なキャリア形成や転職活動において大きな強みとなります。
SES企業に新卒として入社することは、多くのメリットを享受できるチャンスです。しかし、そのためには上記の秘訣を活かし、自分のキャリアビジョンに合った企業を選ぶことが重要です。自分の興味やスキル、将来のビジョンをしっかりと持ち、それに基づいてSES企業を選ぶことで、充実したエンジニアライフを送ることができるでしょう。
新卒SESの志望動機のポイント
SES企業への就職を希望する新卒の方々は、志望動機を明確に伝えることが非常に重要です。以下のポイントを参考に、自身の志望動機をしっかりと構築してみましょう。
- 未経験からの挑戦
- SES企業は、プログラミングやIT業界が未経験の新卒を受け入れることが多いです。この点を活かし、新たな分野への挑戦としてSES企業を選ぶという志望動機は強力です。
- スキルアップの場
- SES企業での経験は、エンジニアとしてのスキルや知識を磨く絶好の機会です。多様なプロジェクトに関わることで、幅広い技術を学ぶことができる点をアピールポイントとして挙げると良いでしょう。
- ワークライフバランス
- SES企業のエンジニアは、比較的残業が少ないという特徴があります。この点を活かして、仕事とプライベートのバランスを大切にしたいという志望動機も考えられます。
- 人脈の拡大
- SES企業での勤務を通じて、多くの企業や人々との関わりを持つことができます。この経験を通じて、将来的には多岐にわたる人脈を活かしたキャリアアップを目指すという志望動機も強力です。
これらのポイントを踏まえながら、自身の経験や考えを織り交ぜて、志望動機をしっかりと構築することで、SES企業からの評価も高まるでしょう。
新卒でSESに就職するスキルはどう身につける?
SES企業に求められるスキルを身につけるためには、以下の要素が鍵となります。
- 基礎的なプログラミング知識
- どの言語を学ぶにしても、プログラミングの基礎知識は必須です。変数、ループ、条件分岐などの基本的な概念を理解することが大切です。
- データベースの理解
- ほとんどのシステムはデータベースと連携して動作します。Pythonを使用してSQLの基礎や、RDBMSの概念を把握することは、効率的なデータ操作や分析に非常に役立ちます。
- フレームワークの使用経験
- 現代の開発では、フレームワークを使用することが一般的です。例えば、Ruby on Railsなどのフレームワークを学ぶことで、効率的な開発が可能となります。
- アプリ開発の冒険
- スマホの時代、自分だけのアプリを作る経験は、SES企業でのプロジェクトでも大きな強みとなります。アイディアを形にする喜びを感じながら、実際の開発スキルも身につけることができます。
- コミュニケーション能力
- 技術的なスキルだけでなく、チームメンバーやクライアントとの円滑なコミュニケーションも重要です。
新卒SESで経験を積むのはおすすめ
新卒としてSES企業に入社することは、多くのメリットを持っています。
- 多様なプロジェクト経験: SES企業には、金融、医療、製造業、流通業など、さまざまな業界のクライアントがいます。これにより、異なる業界のシステムやビジネスモデルを学ぶことができ、幅広い知識と経験を積むことができます。
- 技術スキルの向上: 多岐にわたるプロジェクトを経験することで、最新の技術やツールを学ぶ機会が増えます。これにより、専門的な技術スキルを短期間で向上させることができます。
- ビジネススキルの習得: クライアントとのコミュニケーションや、プロジェクトマネジメントの経験を通じて、ビジネススキルも同時に習得することができます。
- キャリアの多様性: SES企業での経験は、将来的にプロジェクトマネージャーやシステムアーキテクト、さらには独立してフリーランスとして活動するためのステップとしても役立ちます。
このような経験は、将来的に専門家としてのキャリアを築く上での大きな資産となります。また、多岐にわたるプロジェクトを経験することで、自身の得意分野や興味を持つ分野を見つける手助けとなります。新卒のうちから、このような価値ある経験を積むことは、長期的なキャリア形成のために非常に有益です。
まとめ
新卒としてのキャリアのスタート地点で、SES企業を選ぶことは、あなたの未来を大きく左右する決断となります。SES企業は、多岐にわたるプロジェクトでの経験を通じて、あなたの技術力やビジネスセンスを飛躍的に成長させる場となるでしょう。また、GeekSalonのような学習プラットフォームを活用することで、SES企業での成功をさらに後押しすることができます。この機会を活かし、あなたの夢や目標に一歩近づくための選択をしてください。未来は、あなたの手の中にあります。
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