【大学生向け】C言語は難しい?初心者向けに挫折せずに習得する方法を解説

情報系や理系の大学に通っている学生の中には、プログラミングの授業で「C言語」を学ぶ機会が多い人もいます。C言語は基礎的な内容を理解するのに適しているため、初学者向けの言語として多くの大学で採用されています。
多くの学生が、授業でC言語に苦戦し、「プログラミングは難しい」と感じてしまうことで、苦手意識を持つようになります。
この記事では、なぜ、C言語が難しいと感じるのかについて解説し、挫折せずにC言語を習得する方法について解説します。
この記事を読んでぜひC言語の習得の仕方を理解してみましょう。
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なぜC言語は難しいと言われるのか?
C言語が難しいと言われる理由はいくつかあります。
- C言語が言語の性質上コンピュータに近い言語だから
- C言語特有のポインタの概念が難しいから
- エラーが分かりにくいから
- 目に見える成果が出にくいから
C言語が言語の性質上コンピュータに近い言語だから
C言語は、もともとパソコンのOS(オペレーティングシステム)など、コンピュータの基盤となる部分を開発するために使われることが多い言語です。
多くの人がイメージする「アプリ開発」とは少し違い、C言語はアプリケーションよりも、コンピュータの仕組みやシステムそのものを作ることに適しています。
C言語は、他の言語と違い細かい指示をしっかり出す必要性があるためコードが複雑になります。なので、C言語は難しいと言われています。
C言語特有のポインタの概念が難しいから
C言語では「ポインタ」という考え方が出てきます。これは、「変数がどこにあるか(住所)」を扱う仕組みです。
C言語の場合は、例えば、「人の名前(データ)」を扱うだけでなく、その人の「家の住所(データがどこにあるか)」も扱う必要が出てくるのです。
一般的なプログラミング言語の場合は、「人の名前(データ)」だけを扱うことが多いため、簡素化されて理解しやすいですが、ポインタの概念が含まれることによって複雑化されて、C言語が難しいと認識されるようになります。
エラーが分かりにくいから
C言語は、他の言語とは異なり、コンパイルエラーや実行時のバグ(特にメモリ関連)が他言語よりも複雑で、何が悪いのか気付きにくいことがあります。
エラー文からエラーを探すことも一苦労し、他の言語とは異なり原因特定に時間がかかることが多いため、C言語が難しいと感じる方が多いです。
目に見える成果が出にくいから
前述した通り、C言語は主にパソコンのOSなどの開発に使われる言語です。一般的な言語の場合は、Webサイトを作成することができたり、アプリケーションを開発することができたりと、目に見える成果を出しやすいものの、C言語は目に見える成果が出にくいことから、モチベーションの低下につながることが多く、最終的に「C言語が難しい」と感じてしまうことがあります。
では、他の言語よりも理解が難しい言語がなぜ、プログラミングの授業などに使われているのでしょうか?
それでも大学生がC言語を学ぶ価値とは?
理解が難しいと言われている言語をあえて大学の授業で使う目的は、下記の理由があるからと言われています。
- コンピュータ全体の概念を理解することができるから
- プログラミングの基本を深く理解できるから
- 他の言語の習得の際に応用が効きやすいから
コンピュータ全体の概念を理解することができるから
C言語はハードウェアに近い操作ができるため、コンピュータ内部で何が起きているかをより詳しく理解できます。
メモリの管理やポインタ、アドレスの使い方など、コンピュータの動きを直接扱うため、プログラムの動きがよりリアルに感じられ、実際にコンピュータがどう動いているのかを知ることができます。
これにより、性能の最適化やシステムレベルのプログラミングに必要な知識が自然と身につきます。
プログラミングの基本を深く理解できる
C言語は、プログラミングの基本的な概念をしっかり学ぶのに最適な言語です。
変数、制御構造、関数、配列など、ほかの言語でも使われる基礎的な構文や概念がC言語に凝縮されています。
C言語を学ぶことで、他の言語に進むときにもその理解が役立ち、よりスムーズに学習を進めることができます。
他の言語の習得の際に応用が効きやすいから
C言語を経験すると、JavaやPython、C++など他の言語の中身や仕組みがよくわかるようになります。
基本的な概念については、C言語をベースにしている言語が多いので、C言語の概念を理解することによって他の言語の習得の際に応用が効きやすくなります。
大学生がC言語の習得で挫折しない学習ロードマップを解説!
C言語を習得する際に、大切なことは以下の項目を順番通りやることです。
- 基礎を固める
- 演習問題をこなす
- アウトプットする
STEP1 基礎を固める
まずは、基礎を固めましょう。
C言語における基礎は下記の通りとなります。
- 変数とデータ型
- 演算子
- 制御構文
- 配列
- 文字列の扱い
- 関数
- ポインタ
- 構造体
- 標準入出力
- ヘッダファイルとプリプロセッサ命令
変数とデータ型
C言語を学ぶ上で基礎中の基礎となります。int
, float
, char
などの基本型と、型の宣言・初期化方法について理解しておきましょう。
演算子
演算子としては、算術演算子(+
, -
, *
, /
)や論理演算子(&&
, ||
, !
)、代入・比較演算子などを理解しておきましょう。
制御構文
制御構文には、以下の2つがあります。
- 条件分岐
- 繰り返し
条件分岐については、if
, else
, switch
を理解しておきましょう。
繰り返しについては、for
, while
, do-while
を理解しておきましょう。
配列
一括で複数の値を扱うデータ構造として下記の例がどのような意味をなしているのか理解をしておきましょう。
(例:int arr[5];
)
文字列の扱い
char
型配列による文字列処理を理解し、strlen
, strcpy
, strcmp
などの関数の使い方を理解しておきましょう。
関数
関数の定義の仕方、呼び出し・引数と戻り値の扱い方を理解しましょう。
(例:int add(int a, int b)
)
ポインタ
ポインタの概念はもちろん、アドレス演算子(&
)、間接演算子(*
)、ポインタ変数の使い方を理解しましょう。
構造体(struct)
複数のデータを1つのまとまりで扱う構造体の概念を理解しておきましょう。
(例:struct Student { ... };
)
標準入出力
printf
, scanf
などの入出力関数の使い方は基礎中の基礎となります。使い方を理解しましょう。
ヘッダファイルとプリプロセッサ命令
C言語を書く際に必ず必要となる#include
の使い方や、#define
などの使い方と役割を理解しましょう。
STEP2 演習問題をこなす
上記の基礎を固めることができたら、演習問題をこなしてみましょう。
最初は、コードの穴埋めなど基本的な演習問題から解いていき、理解力を深めましょう。
STEP3 アウトプットする
穴埋めなどの演習問題が解けるようになったら、アウトプットをしていきましょう。実際に子息演算ができるプログラムや、二分探索などのプログラムを組むアウトプットを繰り返していきましょう。
C言語を学ぶ際の学習手段とは?
C言語を学ぶ際いくつかの学習手段があります。
- 本や教科書を使って学習する
- Webサイトを使って学習する
- 動画を見て学習する
本や教科書を使って学習する
1つ目の方法は、本や、教科書を使って学習する方法です。
C言語を題材にした本はいくつかあり、Amazonなどで購入することも可能です。

本は自分のペースで学ぶことができます。ある程度知識があり、自主的に学習することができる方にとっては、おすすめの学習方法となっています。
Webサイトを使って学習する
2つ目の学習方法としては、Webサイトを使って学習する方法です。
下記の章で詳しく解説していますが、「一週間で身に付くC言語の基礎」や、「苦しんで覚えるC言語」といったWebサイトで学習することが可能です。
Webサイトでは、プログラミング未経験の方に向けて丁寧に解説しているWebサイトが多く、さらに練習問題なども多く掲載されているWebサイトが多いので、インプットとアウトプットを効率よくできることがメリットです。
動画を見て学習する
C言語の学習には、「ドットインストール」や「YouTube」などの動画サイトを活用することができます。
「ドットインストール」や「Youtube」のように無料で学ぶことができる動画サイトや、「Udemy」のように有料の動画サイトがあります。
動画は、本やWebサイトの内容を講義形式で解説しており、分からなくなったときには何度でも見直すことができます。
また、多くの場合、本やWebサイトよりも丁寧に解説されているため、初心者にとって理解しやすい学習手段と言えるでしょう。
初心者は何を使って学習するのがオススメ?
C言語は初心者にとってやや難解な部分もあるため、学習方法を間違えると挫折しやすい言語です。ここでは、C言語を初めて学ぶ人に向けて、「本・教科書」「Webサイト」「動画」の3つの学習手段を比較し、どれが最も適しているかをランキング形式で紹介します。
第1位:Webサイトを使って学習する
Webサイトを使った学習は、C言語初心者にとって最もおすすめの方法です。理由は、無料で手軽に始められる上に、実際にコードを書きながら学べるサイトが多く、理解が深まりやすいためです。
たとえば、paizaラーニングやドットインストールのようなインタラクティブな教材を使えば、「書いて動かして理解する」経験を自然と積むことができます。また、検索を通じて自分に合った解説や例題を見つけやすいのも大きなメリットです。
第2位:動画を見て学習する
動画教材は、視覚と聴覚の両方を使って学べるため、教科書では理解しにくいC言語の構文や処理の流れを直感的に把握しやすくなります。YouTubeやUdemyなどには初心者向けの講座が多数あり、解説付きで実際に動くコードを見ることができます。
ただし、受け身の学習になりやすく、動画を「見ただけ」で満足してしまう傾向がある点には注意が必要です。積極的に手を動かす意識を持たないと、知識が定着しにくい方法でもあります。
第3位:本や教科書を使って学習する
体系的な知識をしっかりと身につけたい方には、本や教科書を使った学習も有効です。
ただし、C言語の本は内容が硬く、専門用語も多いため、初心者にとってはとっつきにくいことが多いです。
さらに、学んだ内容を実際に手元の環境で動かす必要があるため、環境構築などのハードルも高めです。独学の最初の手段としてはやや不向きで、Webや動画で基礎を固めた後に、補助的に使うのが望ましいでしょう。
C言語を学ぶ際、おすすめのサイト7選!
C言語を学ぶ際、おすすめの学習手段がいくつかあります。
一週間で身につくC言語の基本

こちらのサイトは、C言語の基礎を一週間で身につけることができるサイトです。
基礎編を7日間かけて対策し、応用編を7日間で対策ができるサイトになっています。
大学生のテスト前に集中的に勉強することもできるためおすすめのサイトになっています。
練習問題(基本編)もいくつかサイト内にあるので、アウトプットの経験をすることも可能です。
苦しんで覚えるC言語

苦しんで覚えるC言語は、一週間で身につくC言語の基本と同様に、Webサイト上で勉強することができます。
初心者のために、C言語以前のプログラムの概要について解説し、基礎編としてプログラムの書き方、画面への表示、数値の表示と計算などの基礎的な内容を学ぶことができます。
各章ごとに練習問題が設定されているので、インプットとアウトプットを繰り返して行うことが可能です。
Paiza

paizaとは、プログラミング学習者向けにオンラインでプログラミングスキルを向上させるためのサービスを提供するサイトです。特に、プログラミング初心者から中級者向けに、多様な学習コンテンツや課題を提供しており、ユーザーは実践的なコードを書きながら学べる環境が整っています。
paizaのC言語講座では、「Hello World」のように任意の文字列を標準出力に出力するところから、「変数」「条件分岐」「比較演算子」「ループ処理」「配列」「ポインタ」「多次元配列」「関数」「構造体」「スタック」「キュー」などを理解し、利用できるようになります。
paizaの学習対象者としては、IoTや家電、自動車などの組み込み制御システム開発、クライアントアプリケーション開発、OSの開発、ソフトウェア開発を行いたい方などがあげられます。
本講座を学習する上で必要な予備知識はありません。プログラミングの初心者から、その他のプログラミング言語の経験者まで、幅広くご活用いただけます。なお、HTMLについて基礎的な知識があるとよりスムーズに学習することが可能です。
C言語超入門

C言語入門は、全くプログラムを知らない人のために、スライドで、C言語を学ぶことができるものになっています。

全部で、36個の内容が含まれており、基本的な内容から応用的な内容まで幅広く学ぶことができます。
ドットインストール

ドットインストールは、初心者向けに特化した動画プログラミング学習サイトです。
1本あたり約3分の短い動画で構成されており、スキマ時間を活用しながら効率的に学べるのが特徴です。
C言語についての講座についても22個の動画講座があります。ドットインストールでは、質問をすることが可能ですが、C言語の講座については、アーカイブされたため、視聴可能ですが、質問の受付や内容の更新は終了している点を注意しましょう。
YouTube(ユースフル鳥羽眞嘉 / DX業務自動化チャンネル)

YoutubeでC言語を学習することも可能です。紹介したユースフル鳥羽眞嘉 / DX業務自動化チャンネル 様のチャンネルでは、はじめてのC言語完全入門!【Hello World〜ポインタまで徹底解説】という題名で、プログラミングの基礎である、「Hello Worldの出力方法から、ポインタまで約4時間半の動画で解説しています。
Udemy
Udemy(ユーデミー)は、世界中の講師が作成したオンライン講座を受講できる学習プラットフォームです。
プログラミングやデザイン、ビジネススキルなど、さまざまな分野の講座が公開されており、自分のペースで学習を進めることができます。特にプログラミング講座は非常に充実しており、C言語やPython、JavaScriptなどの人気言語はもちろん、Web開発や機械学習など実践的な内容まで幅広く揃っています。講座は買い切り型で、一度購入すればいつでも何度でも視聴できる点が特徴です。
下記のように、「ゲーム感覚で楽しんで覚えるC言語」のようにC言語を題材とした講座がいくつかあります。

プログラミングを本格的に学びたい方はプログラミングスクールがオススメ!
プログラミングを本格的に学習したいと考えている方は、プログラミングスクールに通うのがオススメです。
プログラミングスクールで、C言語を取り扱っているスクールは少ないですが、プログラミングスクールでは、実践的なプログラミング言語を用いて、本格的に学ぶことができます。
大学生が、プログラミングスクールに通うメリットは以下の通りです。
- 大学生のうちから実践経験が積める
- プロのメンターから質の高い指導を受けられる
- 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる
大学生のうちから実践経験が積める
プログラミングスクールでは、実際にポートフォリオとしてWebサイトや、アプリケーションなどの成果物を作成することが可能なスクールが多いです。
学校で学習する内容では、1からコーディングするというよりは、すでにコーディングされている内容を書き換えたり、穴埋めをしたりすることが多いですが、プログラミングスクールでは、1から自分でコーディングをし、最終的にリリースするという体験をすることができます。
実践経験があると、就職活動でも有利に働き、就活時に必ず聞かれる「学生時代に力を入れたこと」通称「ガクチカ」にもなります。
プロのメンターから質の高い指導を受けられる
2つ目のメリットとして、プロのメンターから質の高い指導を受けられる点です。
大学の講義では、授業の内容やそれに伴った応用の内容を教授に質問することができますが、プログラミングスクールの場合は、より実践的なプログラミング言語に対して様々なことを質問することができ、質の高い指導を受けることができます。
また、プログラミングスクールでは、プログラミングの指導はもちろん、キャリアに対しての相談、アドバイスを受けることができ、就活中の大学生にとってはとてもメリットがあると言えるでしょう。
同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる
3つ目のメリットとして、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる点です。多くのプログラミングスクールでは、同時期に入校した方と同時に受講します。
プログラミングスクールによっては、同時期に入校した同期とは、関わる機会が多く、切磋琢磨しながら学習することができます。
大学生がプログラミングスクールに通うならGeekSalon!
大学生がプログラミングスクールに通うならGeekSalonがオススメです。

GeekSalonは、大学生限定のプログラミングスクールで、3ヶ月の短期集中型で、オリジナルアプリの作成をすることができます。
また幅広いコースを展開しており、Web開発から、アプリ開発、ゲーム開発、AI開発など様々なコースがあります。
C言語をすでに学習されている方は、C言語の派生言語と言われるC#という言語を使ってゲーム開発ができるコースもあります。
GeekSalonは、文系の大学生が5割、プログラミング未経験の学生が約8割のスクールです。C言語でつまづいている方でも完走できるカリキュラムになっているので、オススメです。

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