ITパスポートは就活で評価される?差をつける“スキルの見せ方”を解説
「就活に向けて何か強みを作りたいけれど、特別な経験もスキルもない…」
そんな不安を感じていませんか?
多くの大学生が最初に思いつくのが「資格を取っておこう」という行動です。
中でも近年注目を集めているのが、ITパスポートという国家資格です。
「ITって将来役立ちそう!」「文系でも取れるらしい!」と気になっている人も多いでしょう。
この記事では、ITパスポートが就活でどのように評価されるのかをわかりやすく解説し、
さらに、資格を“本当の強み”に変えるためのスキルの見せ方をわかりやすく解説します。
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ITパスポートとは?

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を問う国家資格です。
経済産業省が実施する情報処理技術者試験の一つで、ITに関する知識を持つ“社会人の一般教養”として位置づけられています。
出題範囲は、プログラミングの専門知識よりも広く、
「ITを使って仕事をする上で最低限必要な知識(情報セキュリティ・AI・会計・経営など)」を扱う内容 になっています。
つまり、ITパスポートはITリテラシーを持っている証明として広く認知されているのです。
文系・理系問わず、IT業界以外の学生でも受験しやすい資格です。
ITパスポートの勉強時間と合格率はどのくらいなのか?
完全未経験・IT知識ゼロの状態から合格を目指すなら、約150〜180時間程度の勉強時間が目安とされています。
すでにITの基礎がある人(情報系学部出身など)なら、約100〜150時間で合格を目指せるという見方もあります。
また、合格率はおおむね 50%前後と言われており、以下の条件を満たすと合格することができます。
- 総合評価点で 600点以上/1,000点満点
- 3分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)それぞれで 300点以上/1,000点換算 を取得
このように、「適度な努力で合格できる」資格ではありますが、だからこそ「取っただけ」で差がつくわけではないという点も押さえておきましょう。
ITパスポートは就活でどのような評価を受けるのか?
実際にITパスポートを持っていると、就職活動において、どんな印象を与えられるのでしょうか?
与えられる印象については、大きく以下の三点になります。
- 文系学生にとって「ITに興味がある」「基礎知識を持っている」ことを示せる
- 採用担当者から「新しいことに挑戦できる姿勢」「努力できる学生」であることを示せる
- IT業界志望でなくても「デジタル理解のある人材」としてプラスに働く
となります。魅力的ですね!
ただし、「あくまで“知識レベルの証明”であり、即戦力スキルまでは示せない」ということが最大の弱点なのです。
プログラミングができるわけでも、アプリを作った経験があるわけでもないため、
現状の就活市場では、「ITパスポートだけで差がつく」時代ではなくなりつつあります。
実際に、IT就活を専門とするレバテックルーキーも次のように述べています。
「合格率が高く取得のハードルは低いので就活での差別化は難しい」
出典:Levtech Rookieより
取得自体は比較的容易で、すでに多くの大学生が取得していることを考えると、ITパスポートだけでは強みとしての差別化は難しいのが現状です。
約180時間もの学習時間を投じても、就活で得られるリターンはそれほど大きくないため、時間に余裕がない学生は、より実践的なスキル習得や成果づくりに時間を使う方が効率的と言えるでしょう。
ITパスポートだけでは差がつかない理由とは?
ITパスポートはもちろん就活で若干プラスになりますが、それだけでは他の学生との差別化が難しいのが現実です。
その理由は以下のとおりです。
- 合格者が増えて希少価値が下がっている
- 企業は「知っている」より「どう使えるか」を重視している
- 行動で“関心”を示す学生が評価される
理由①:合格者が増えて希少価値が下がっている
近年、ITパスポートの受験者数・合格者数は大幅に増加しています。
これは、IT業界だけでなく、製造業、建設業、電気・ガス・水道といった非IT系の業界でも「デジタル化(DX)推進」に伴って、ITの基礎知識=“全社員共通のリテラシー”として位置づけられてきたことが大きな背景です。
たとえば、令和6年度には応募者数が30万人を突破し、累計応募者数が200万人を超えたという公式統計があります。
出典:情報処理推進機構(IPA)「iパスの年間応募者数等について(令和6年度)」
こうした“受験者急増+合格率安定”というデータから、ITパスポートが“持っていて当たり前”の資格に近づいていると読み取れます。
また、就活においての希少価値の低下という側面では、大学生・高校生を含む学生層においても「就活・推薦におけるデジタル素養の証明」としての受験が増えており、文系・理系を問わず広く受験者層が拡大している点も挙げられます。
理由②:企業は「知っている」より「どう使えるか」を重視している
採用担当者が本当に見ているのは、“IT知識を持っているかどうか”ではなく、“その知識をどう活かしたか・何を作ったか”です。
たとえば、次のような行動が強い印象を残します。
- 自分で簡単なアプリを作って動かしてみた
- 自動化スクリプトを自作して業務/学習に応用した
- Webサイト/ポートフォリオを作って公開し、自分のスキルを見える化した
実際に、教育分野と企業採用を横断的に分析した調査報告(Adobe Education Forum 2018)によると、
企業が学生に求める力の中で“ITを使いこなす力”が高い比重を占めていることが明らかになっています。
企業が学生に求めるスキル上位の一つに“デジタルリテラシー(ITツールを使いこなせる能力)”が挙げられており、単に知識があるというより“使えているかどうか”を問う意向が示されています。
出典: Adobe Education Forum 2018 報告書(cdn.edex.adobe.com)
理由③:行動で“関心”を示す学生が評価される
資格の保持者が増えた今だからこそ、ITパスポートを取得した後に 「何をしたか」 が就活で大きな分かれ目になります。
単に「知識を勉強しました」という段階で終わるのではなく、
「その知識を自分の手で使ってみた/成果物として形にした」 学生こそが人事担当者の印象に残ります。
ITパスポートよりはるかに強力!就活で評価される“強みの見せ方”とは?
あと数年早ければ、ITパスポートも強力な資格として強みになっていたのかもしれません。
しかし、残念なことに今の大学生は取得していることが当たり前になりつつあります。
だからこそ、資格よりも、「何を作ったか」「どんな形で発信したか」が評価される時代なのです。
ここからは、企業が実際に注目する“ITパスポートよりはるかに強力な強みの見せ方”を3ステップで紹介します。
- 学んだ知識を「形」にする
- 企業目線でスキルを“見える化”する
- 学習の継続力を示す
① 学んだ知識を「形」にする
学んだことを“アウトプット”として形にすると、一気に説得力が増します。
例えば、あなたが面接官だとして、「ITパスポートを単純に取得しただけの学生」と「Webアプリの作成経験がある学生」、どちらの方が会社の即戦力になりそうか想像してみてください。
また、このような採用担当者の声もあります。(IT企業・PR TIMES調査より)
「単に知識がある学生より、“何かを作ったことがある学生”のほうが印象に残る。自分で動いた経験があるかどうかで、面接での話の深さが変わる」
出典:PR TIMES「IT企業105社が語る、学生に求めるスキル調査」
こちらはSEの採用基準に関する実態調査ではありますが、業界関係なくITの基礎理解が求められる中、SEでなくとも、「形」を持つ学生が優位に就活を進められることは間違い無いでしょう。
つまり、「ITの基礎を理解している」ではなく、「自分の手で使ってみた」を証明できるのがポイントです。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
- ブログで学習過程を公開する
- 自作のWebサイトやアプリで“ITの理解”を実証する
- AIや自動化など、ITパスポートで得た概念を応用する
「自分では難しい…」と感じる方の方が多いとかと思いますが、安心してください。
未経験からでも「形」を証明できる方法もこの後用意しているので、ぜひ最後までお付き合いください。
② 企業目線でスキルを“見える化”する
実際に面接の場やES(エントリーシート)の作成をイメージしてください。ITについて学んだことや知識があることを証明することは非常に難しいです。
仮に、言葉で伝えたとしても、説得力に欠けてしまいます。
対照的に、面接中に自身の成果物を提示したり、ESの中でそのURLなどを添付することができたらどうでしょうか。
企業は、学生の「学んだ」「分かる」よりも、「実際にどんな形で成果を出せるか」を知りたいと考えています。
つまり、採用者目線で、“証拠が見えるかどうか”が評価の分かれ目です。
逆に言えば、採用者目線で見えなければ、それはなかったも同然の扱いになりまねません。
③ 学習の継続力を示す
どんなスキルも、“一度覚えた”だけでは意味がありません。
採用担当者が見ているのは、「知識を身につけたあとも継続的に学び・改善し続けているか」という点です。
IT業界に限らず、社会全体で技術やツールは高速で変化しており、「学び続ける力」こそ最も重要なスキルとされています。
単純な知識だけでなく、実践力と継続力を同時に証明することができるのはとてもおいしいですね。
ITパスポートではなく成果物で差をつける時代!おすすめの実践スキル3選を紹介

就活市場では今、「資格」よりも「成果物」で差がつく時代になっています。
特にIT分野では、ITパスポートのように基礎知識を証明するだけでなく、“実際に作った経験”や“使えるスキル”が評価される傾向が強まっています。
「合格率が高く取得のハードルは低いので就活での差別化は難しい」
出典:Levtech Rookie
つまり、資格を取っただけでは「努力は見えるが、実務でどう活かせるのか」が伝わりにくいのです。
一方で、「自分で何かを作った」経験があれば、知識が“使える力”として印象づけられます。
ここでは、初心者でも取り組みやすく、就活でも高く評価される3つの実践スキルを紹介します。
- Web開発スキル(HTML / CSS / JavaScript)
- Pythonによる自動化・データ活用スキル
① Web開発スキル(HTML / CSS / JavaScript)
最もおすすめなのが、Webサイト制作やWebアプリ開発です。
ITパスポートの試験範囲の中にもHTMLやCSSといった単語理解が含まれますが、実践で実際に使いながら覚えた方が効率的です。
さらに、HTMLや、JavaScriptなどの基礎言語を学べば、自分だけのポートフォリオサイトや紹介ページを作ることができます。
Web開発が優れているのは、未経験でも成果が“目で見える形”になることです。
自分の名前入りのサイトや、クリックで動くアプリを作れたときの達成感は大きく、企業にも一目でスキルが伝わります。
前述の通り、採用担当者は「技術力よりも、作ってみた経験そのものを評価する」と語っています。
「学習して終わりではなく、ポートフォリオにまとめて“見せる努力”をしている学生は印象に残ります。学びを可視化できる人は、入社後の成長も早い。」
出典:Levtech Rookie
「ITパスポートを持っています」よりも、「このサイトを自分で作りました」と言える方が確実に強いのです。
まずは一枚のWebページを作るところから始めてみましょう。独学でも数週間で形にできます。
② Pythonによる自動化・データ活用スキル
次に注目なのが、Pythonを使った自動化やデータ分析です。
Pythonは初心者にもやさしい言語として知られ、AI・機械学習・Web開発など幅広い分野で使われています。
「業務を効率化できる」「データを扱える」学生は、どの業界でも高く評価されます。
たとえば、アルバイトの売上管理を自動化するスクリプトを作る、学習記録を自動でグラフ化するなど、身近なテーマで練習できます。
つまり、Pythonのような「考えて作れるスキル」を持つことが、将来的にどんな職業でも役立つのです。
文系でも理系でも関係なく、「少し触ってみる」ことが大きな第一歩になります。
③ アプリ開発スキル(Swift / Flutter / Unity)
最後に紹介するのは、アプリ開発です。
「アプリ」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、最近は学習環境が整っており、大学生や未経験者でも始めやすい分野です。
たとえば、Apple公式の「Swift Playgrounds」を使えば、スマホ上で遊びながらアプリ開発の基礎を学べます。
さらに、Unityを使えば、ゲームアプリや3Dコンテンツの制作も可能です。
アプリ開発の強みは、自分のアイデアを形にできること。
「日々の勉強時間を可視化するアプリ」「自分の大学の時間割を共有できるアプリ」など、生活に身近なテーマから始められます。
実際、採用担当者の多くは「アプリを作った経験がある学生は印象に残る」と語っています。
アプリ開発には、UIデザイン・論理構築・課題解決など、多面的なスキルが含まれるため、“総合的な成長の証”として高く評価されるのです。
スキルを身につける環境選びのポイント
ここまでで、「成果物を作りたい」と考えていただいたかもしれませんが、実際には継続の壁にぶつかる人がほとんどです。
特に独学では、最初のモチベーションが続かず、途中で手が止まってしまうことが多いのが現実です。
理由はシンプルです。独学には「期限」「仲間」「フィードバック」がありません。
目標を自分で設定し、すべてを自力で進める必要があるため、忙しい大学生活の中では優先順位が下がりやすいのです。
「時間がない」「どこから手をつければいいか分からない」「一人だと続かない」こうした悩みを抱える人ほど、外部からの“強制力”や“仕組み”を利用することで、学習の質と継続率が大きく変わります。
独学の限界と、環境の重要性
独学は自由度が高い反面、挫折率も高いと言われています。
実際、プログラミング学習に関するアンケート調査では、独学で学んだ人の約7割が「途中で挫折した経験がある」と回答しています。
「プログラミング学習を挫折した理由の第1位は“モチベーションの維持が難しい”」
出典:侍エンジニア調査レポート(2023年)
一方で、仲間やメンターがいる環境では、課題を共有したり、刺激を受けたりしながら学べるため、継続率が圧倒的に高いという結果も出ています。
つまり、「自分一人で頑張る」よりも「仕組みの中で続ける」ほうが、成長スピードも成果の質も高まるのです。
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