Pythonは独学で習得可能？初心者向けに勉強法・コツについて徹底解説！
「Python（パイソン）」は、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層に支持されている人気のプログラミング言語です。
この記事では、Pythonとはどのような言語なのか、その特徴や可能性について詳しく解説します。
さらに、独学で学ぶ方法や効率的な習得のコツ、そしてPythonが学べるおすすめのスクールまで、初心者から中級者まで役立つ情報をお届けします。
「Pythonに興味があるけれど、ひとりで学べるか不安」という方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください！
目次
Pythonってどんなプログラミング言語？
Pythonは、プログラミング初心者におすすめの言語です。
特徴としては、汎用性が高く、読みやすさと書きやすさを重視したプログラミング言語です。
オープンソースで、多くのライブラリやフレームワークが提供されており、初心者からプロフェッショナルまで幅広く利用されています。
特徴的なポイント
- シンプルな文法で初心者でもわかりやすい。
- 豊富なライブラリがあり、科学計算、AI、Web開発など多分野に対応。
- コミュニティが充実し、問題解決のリソースが豊富。
オランダのTIOBE Softwareによる調査
- Python（15.39%）
- C++（10.03％）
- C（9.23％）
- Java（8.40％）
- C#（6.65％）
また、世界の熟練エンジニアの数なども含めたプログラミングの人気言語ランキングで1位という世界的にも人気な言語になっています。
Pythonは独学で習得可能？
結論からいくと「人による」です！
ただ、プログラミング初心者には難しいかもしれません。
Pythonはプログラミング言語の中では比較的学びやすい言語とされています。
初学者にとってのハードルは、C言語など他の言語ほどは多くはなく、特にプログラミング経験者にとっては、習得はそう難しくないかもしれません。
一方で、プログラミング初心者にとってはそもそものプログラミングの基礎知識やコーディングの仕方などPythonを学ぶ上での前提知識などが必要となったりします。
Pythonってどんなことができる？
Pythonでできることは主に以下の通りです。
- データ分析
- 機械学習/AI
- Webアプリケーション開発
- ゲーム開発
- 大規模な計算処理/シミュレーション
データ分析
PandasやNumPyといったライブラリを活用して、大量のデータを整理・解析できます。データの可視化にはMatplotlibやSeabornといったライブラリが便利です。
データ分析にPythonが活用されているケースも多く、使いこなせるようになるとデータの可視化、統計解析、機械学習の実装まで幅広く対応できるようになります。
採取的には、ビジネスの現場でのマーケティング分析や売上予測、顧客行動の解析などにも活用できます。
例：統計分析、データダッシュボードの作成、マーケティング分析
機械学習/AI
Pythonのライブラリは機械学習、AIのためのライブラリが数多く存在し、様々な開発が可能です。
代表例としてはTensorFlowやPyTorchなどがあり、お金をかけずに自分なりにAIを活用できたりします。
また、Pythonで機械学習/AIに触れることで機械学習/AIの仕組みを学ぶきっかけにもなります。
例：画像認識、自然言語処理（NLP）、音声認識
Webアプリケーション開発
PythonはDjangoやFlaskなどのフレームワークを使用して、WebアプリケーションやAPIを効率よく構築できます。
身近な例だとYouTubeにも使われていて、日本でもDjangoなどを用いてWebアプリケーションを作成する企業も増えてきています。
例：動的なWebサイト、チャットアプリ、Eコマースサイトなど
ゲーム開発
Pygameなどのライブラリを使えば、簡単な2Dゲームの開発が可能です。
自分好みの難しさやデザインでゲームを作れるようになるため、ゲーム好きにとってはPythonを学んでゲームまで作れるようになるのは一石二鳥かもしれません。
例：シンプルなアクションゲームやパズルゲーム
大規模な計算処理/シミュレーション
SciPyやSymPyを使えば、数値計算やシミュレーションを効率的に行うことができます。
実際に使う場面を想像しにくいかもしれませんが、特殊なソフトを使ってシミュレーションを行っている人にとっては、安価で使え、シミュレーション条件を自分で細かく設定できるようになる可能性もあるので、より効率的に解析できるかもしれません。
例：数学モデルのシミュレーション、化学反応の解析、金融モデリング
Pythonで統計解析に関した詳しい記事はこちら！
Pythonを独学で習得するコツとは？
主に3つのポイントがあります。
- とにかく手を動かす
- 目標を立てる
- 完璧を目指し過ぎない
とにかく手を動かす
プログラミングは「読む」だけでは身につきません。
アウトプットが非常に大切になります。学んだ内容を実際に試し、コードを書いて動かすことでできる幅が広がっていきます。
コードを書いている中で、エラーが出てくることは当然で、エラーを経験することで、理解が深まり、応用力も身につきます。
目標を立てる
目標を見失いモチベーションが下がってしまうことが、プログラミングを独学で学ぶ中でありがちな挫折ポイントです。
とりあえず独学で学んではみたものの、実用として何ができるようになったのか分からなかったり、手をつけただけで満足してしまうケースが多いです。
「何のためにPythonを学ぶのか」「どんなプログラムを作りたいのか」を明確にすると、学習の方向性が決まり、モチベーションも維持しやすくなります。
さらに目標を立てることで、学習の進め方、スケジュールを立てやすくもなります。
完璧を目指し過ぎない
独学で学んでいる人には、エンジニアに対する多くの誤解があります。
エンジニアは、プログラミングを一字一句覚えていて何も見ずに書いているわけではありません。また、エラーも全て解決しているわけではありません。
時には他の人の観点を借りたり、Webで検索してコードの書き方を調べたりもします。
独学で始めたうちは100%を目指しがちですが、プログラムが動くことを目指して進めてみることが大切です。
Pythonを独学で学ぶ手法3選！
書店（ネット）で本を買う
- 価格：⭐️⭐️⭐️（数千円）
- 学びやすさ：⭐️⭐️⭐️
手元で見ながら学びたい人には書籍がおすすめです。
特に初心者向けの本は、基礎から丁寧に説明されており、体系的に学べるのが特徴です。また、他の学び方に比べて自分のペースで進めやすいです。
購入の際には、紙の本や電子書籍のどちらでも自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。また、書店で実際に手に取ってみることもおすすめで、本によって全ページカラーだったり、イラストが多かったりとそれぞれの本に特徴があります。
注意としては、中古などで少し昔の書籍を購入するとカードの書き方が古くてうまく動かないこともあるので、比較的最近の書籍がおすすめです。
YouTubeの動画を使う
- 価格：⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️（無料）
- 学びやすさ：⭐️⭐️⭐️
YouTubeにはPythonの解説動画が豊富にあり、無料で学べるのが魅力です。
特に、実際にコードを書く様子を画面で見られるため、視覚的に学ぶのが得意な人には適しています。
なかには、機械学習の仕組みなどをアップしているチャンネルなどもあり、学べる範囲がとても広いです。一方で、動画内のコードが配布されてなく、コピーして試してみることができない場合もあり、動画特有のデメリットもあります。
また、YouTubeの動画も書籍同様に情報が古い場合があったり、続きの動画が掲載されてなく中途半端に途中で終わってしまうこともあるので、注意が必要です。
学習サービスを使う
- 価格：⭐️⭐️⭐️（無料〜月数千円/買い切り数千円）
- 学びやすさ：⭐️⭐️⭐️⭐️
世の中にはPythonを学ぶための多くのサービスがあります。
ProgateやCodecademy、Udemyといったオンライン学習サービスでは、インタラクティブな形式でPythonを学べます。
サービスごとに特徴があり、問題を解きながら進めるスタイルや実際のエンジニアによる講義動画があるなど実践的なスキルが身につきます。
また、これらのサービスは初心者向けの基礎講座から、データ分析や機械学習などの応用スキルを学べるコースまで幅広く用意されているため、自分のレベルや目的に応じた学習が可能です。
自分に合うサービスを見つけられれば、コストパフォーマンスよく学べる可能性は大いにあります。
Pythonを独学で学ぶことのメリット
Pythonを独学で学ぶことには、多くの利点があります。
自分のペースで学習を進められることや、コストを抑えながらスキルを身につけられることが大きな魅力です。
- 自分のペースで学習できる
- 学習のための費用を抑えられる
- 興味のある内容をピンポイントで学習できる
- 問題解決力が向上する
自分のペースで学習できる
プログラミングスクールのように決められたカリキュラムやスケジュールに縛られることなく、自分の都合に合わせて学習を進めることができます。
自分で計画的に進められる人にとっては、柔軟にスケジュールを組めることは大きなメリットになります。
また、仕事や学業と並行して学べるため、忙しい人でもスキルを習得しやすいです。
学習のための費用を抑えられる
Pythonは無料で利用できるオープンソースの言語であるため、Pythonの実行するための環境を整えたり学習にかかる費用も抑えられます。
公式ドキュメントやチュートリアル、無料の学習サイト、YouTubeの動画など、独学で学ぶための豊富な学習リソースがオンラインや書店に存在しているため、高額なスクールに通わなくても学習することが可能です。
興味のある内容をピンポイントで学習できる
独学では、自由にプロジェクトを選んで実践的なスキルを身につけることができます。
自分で興味のある分野（Web開発、データ分析、機械学習など）に焦点を当て、実際にコードを書きながら学ぶことで、自らがやりたいことや目指したい姿に対して遠回りせずに近づくことができます。
問題解決力が向上する
独学では、学習中にエラーや問題に直面することが多くなります。
しかし、それを解決する過程で、調査力や論理的思考力が鍛えられ、自分でエラーの原因を調べ、試行錯誤を繰り返す経験は、エンジニアとしての成長に不可欠です。
問題解決力が向上することで最終的に応用力が向上することにもつながります。
Pythonを独学で学ぶことのデメリット
一方で、独学にはいくつかのデメリットもあります。
特に、学習の継続や理解の深さにハードルを感じる人が多いです。
- 挫折しやすい
- 学習の方向性を見失いやすい
- 良いコードの書き方を学びにくい
- 実務で必要なスキルが身につきにくい
- 孤独で不安になりやすい
挫折しやすい
独学では、わからないことが出てきたときにすぐに質問できる環境がないため、モチベーションを維持するのが難しくなります。
エラーの解決に時間がかかると、学習意欲が下がり、途中で挫折してしまう人も少なくありません。そもそものPythonを実行するための環境づくりの段階でつまづいてしまうことも大いにあります。
Pythonに限らずに独学でプログラミングを学ぶ中で挫折する人は多いと言われています。多くのプログラミングスクールのトップにも「挫折しない」という文言があり、挫折のしやすさを物語っています。
学習の方向性を見失いやすい
Pythonは幅広い用途があるからこそ、どの分野から学び始めればよいのか迷ってしまうことがあります。
明確なゴールやロードマップがないと、無計画に学習を進めてしまい、効率が悪くなることもあります。
特に初心者にとっては、何が重要で何を学ぶ必要があるかがわからず、なぜ学んでいるかを見失ってしまうこともあります。
良いコードの書き方を学びにくい
独学では、自分が書いたコードが適切かどうか判断するのが難しいことがあります。
ベストプラクティスや最適な書き方を知らずに学習を進めると、非効率なコードを書いてしまう可能性があります。プログラミングのコードの書き方の多くは1つに定まらないため、1行で済むコードに何行も使ってしまうことも十分考えられます。
独学で学んでいくとフィードバックを受ける機会が少ないため、改善の機会を逃しやすいです。
実務で必要なスキルが身につきにくい
独学では、学んだ知識を実務にどう応用するのかが分かりにくいことがあります。
例えば、チームでの開発経験や、Gitなどのバージョン管理の知識が不足しがちです。これらは、実際の現場で必要となるスキルであり、独学だけでは習得しにくい部分です。
特に、実務では1人で1つのプロダクトを作成することはほぼないため、チーム開発の能力が求められます。
孤独で不安になりやすい
プログラミングスクールでは、講師や他の受講生との交流を通じて、情報共有やモチベーションの維持ができます。
しかし、独学では一人で学習を進めることが多いため、仲間と切磋琢磨する機会が少なく、学習のモチベーションを保ちにくい場合があります。
また、自分が学んでいることが本当にあっているのか、自分のペースは遅いのか早いのか、学んだことをどう活用したら良いのかなど、他の人に相談することで解決しやすいことも悩みがちになります。
Pythonが学べるプログラミングスクール
Pythonを学びエンジニアを目指す人や短期間で効率的にスキルを身につけたい場合は、プログラミングスクールの利用がおすすめです。
また、スケジュール管理が苦手な人や1人で進めていくことに不安がある人も独学でのデメリットを解消できるプログラミングスクールがおすすめです。
実際にいくつかのプログラミングスクールを紹介します。
- GeekSalon
- Samurai Engineer
- Aidemy Premiun
- Tech Academy
- PyQ
- AIジョブカレ
GeekSalon
GeekSalonは、大学生向けのプログラミングスクールです。
1ヶ月でPythonについて幅広く学べるコースと3ヶ月でPythonを使ってAIを開発するコースがあり、Pythonを体系的に学べます。
GeekSalonではインプットとアウトプットの両方を通じてプログラミングを学ぶことができます。教材を読み進めながら手を動かし、わからない部分は自分専属の担当メンターがついてくれるのでいつでも質問できます。
専属の担当メンター制度以外にも、大学生向けなので年齢が近い受講生が多く、挫折せずに学習をしていくことができます。
Samurai Engineer
オンライン完結型のプログラミングスクールです。
オーダーメイドカリキュラムが存在したり、転職サポートなどもあり多様なカリキュラムが存在するプログラミングスクールです。
AIアプリコースでは6ヶ月の中で4ステップのカリキュラムを進めながらPython/AIを学ぶことができ、学ぶべきことを1つずつステップを踏みながら確実に進めていくカリキュラムになっています。
Aidemy Premium
スクールの名前にAIと入っているように、AI・データサイエンス特化型でオンライン完結型のプログラミングスクールです。
『未経験でも3ヶ月でAIを「使いこなせる」人材へ』というキャッチコピーでPythonを用いた機械学習やディープラーニングを学べるAIエンジニアを目指す人をターゲットとしたプログラミングスクールです。
コースによって詳細は異なりますが、3ヶ月〜9ヶ月までで期間を選択して自分に合ったペースで受講できるのもポイントです。
Tech Academy
受講者数No.1を誇るプログラミングスクールTech AcademyもPythonコースを開催しています。
現在の実力をもとに、トレーニングメニューを設定して進めてくれるというオリジナル学習システムを導入しています。
学習中に出される課題において、正しく理解できるまで何度でもレビューを受けることができるのも一つの特徴となっています。
PyQ
PyQも名前にPyと入っているようにPythonに特化していることが特徴となっているプログラミングスクールです。
PyQでは基礎だけではなく、幅広い用途で使えるような学習内容が準備されており、Pythonの課題として1000問以上の実践的な課題もあり、その都度自分の実力を測ることもできます。
他のスクールと異なり、プランの形態によりメンターの有無が異なったりするのも特徴です。
AIジョブカレ
他のスクールに比べても特にデータ分析に特化したプログラミングスクールになります。
AIジョブカレでは、現役のデータサイエンティストの講師の講義を動画で学ぶことができ、一般的に省略されがちな数学的な理論も学ぶことができます。
Pythonのみではなく、データ分析を行う上で基礎的な知識となる部分も学べるのが大きな特徴です。
今回は、6つのプログラミングスクールを紹介しましたが、他にもPythonを学べるスクールはあり、紹介したスクールについても詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです。
最後に
Pythonは初心者にも学びやすく、幅広い分野で活用できるプログラミング言語です。
独学で習得することも十分可能ですが、計画的に学習を進めることが大切です。独学、プログラミングスクールの活用にはそれぞれメリット、デメリットがあります。
特に、1人で進めることに対して不安がある人や1人で進められる自信がない人は、プログラミングスクールの活用も十分におすすめします。
最も大切なのは、自分に合った学習方法を選び、継続して学ぶことです。小さな成功体験を積み重ねながら、Pythonのスキルを磨いていきましょう。
