ハッカソンとは?大学生・初心者の参加方法とガクチカへの活かし方
「ハッカソンに出てみたいけれど、初心者の自分が参加してもいいのかな」
「そもそも、どこで探せばいいんだろう」
と迷っている大学生は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ハッカソンはプログラミング初心者の大学生でも参加できます。
初心者歓迎の大会は多く、開発だけでなく企画やデザイン、プレゼンといった役割で活躍することも可能です。
さらに、限られた時間の中でチームでプロダクトを作り上げた経験は、就活のガクチカとしても評価されやすいのが大きな魅力です。
この記事では、ハッカソンの基本から、大学生向けハッカソンの探し方、参加前に準備しておくこと、一人で参加する方法、ガクチカへの活かし方までをまとめて解説します。
これまで1.2万人以上の大学生がプログラミングを学んできた、大学生限定のプログラミングスクール「GeekSalon」が、初めてハッカソンに挑戦する大学生に向けてわかりやすく紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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ハッカソンとは?基本をわかりやすく解説

ハッカソンとは、限られた時間の中でチームを組み、アイデアを形にしてプロダクトを作り上げる開発イベントのことです。
名前は聞いたことがあっても、「具体的に何をするのかよくわからない」という大学生も多いのではないでしょうか。
まずは、ハッカソンの基本的な仕組みを押さえておきましょう。
ハッカソンの語源と意味
ハッカソン(Hackathon)は、「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」を組み合わせた造語です。
ここでの「ハック」は、プログラミングで何かを巧みに作り上げることを指し、マラソンのように一定の時間を走り抜けて開発に取り組むことから、この名前が付けられました。
1990年代後半にアメリカのIT業界で使われ始めた言葉とされ、今では企業や大学、自治体などが主催するハッカソンが日本各地で開かれています。
主催者によって、次のような種類があります。
- 企業が主催するハッカソン:自社のサービスや技術を使った開発がテーマになることが多く、新卒エンジニアの採用選考の一環として行われるものもある
- 学生向けのハッカソン:大学生や専門学生だけが参加でき、初心者向けのサポートが手厚いものもある
- 自治体や地域団体が主催するハッカソン:地域の課題をテーマにしたものが中心
開催期間とスケジュール
開催期間は1日から数日程度が一般的で、土日の2日間で行われるものが多く見られます。たとえば2日間のハッカソンなら、1日目にチーム結成とアイデア出しを行って開発を始め、2日目の午後に開発を締め切って発表、という流れが一般的です。
会場に集まる対面形式のほか、自宅から参加できるオンライン形式のハッカソンも増えています。
オンライン形式なら、住んでいる地域に関係なく全国の大会に参加できるのがメリットです。また、大会によっては本番の前にアイデアソンや、チームを組むための事前イベントが開かれることもあります。
チームとテーマ
ハッカソンは、3〜5人程度のチームで取り組むのが基本です。チームの組み方には、主に次の3つのパターンがあります。
- 友人やサークルの仲間と事前にチームを組んで申し込む
- 当日のチームビルディングで、初対面の参加者とチームを組む
- 主催者が参加者のスキルや希望をもとにチームを編成する
知り合いがいなくても、一人で申し込める大会は少なくありません。
チームの中では、開発やデザイン、企画・プレゼンなどを分担して進めるのが一般的です。
一人で参加する場合のチームの組み方や、エンジニア以外の役割については、後ほど詳しく紹介します。
テーマの決め方も大会によってさまざまです。代表的なのは次の3つのタイプです。
| テーマのタイプ | 内容 |
|---|---|
| 課題設定型 | 「地域の課題を解決するサービス」「学生生活を便利にするアプリ」など、主催者が解決したい課題を提示する |
| 技術指定型 | 協賛企業のサービスやAIなど、特定の技術を使うことが条件になる |
| 自由テーマ型 | 作るものを参加者が自由に決められる |
テーマは事前に発表される場合と、当日に発表される場合があります。
事前に発表される大会なら、アイデアや使う技術をあらかじめ考えてから当日に臨めるので、初めての人でも取り組みやすいでしょう。
審査の流れと評価のポイント
開発期間が終わると、各チームが作ったプロダクトを発表します。数分間のプレゼンに加えて、実際にアプリを動かして見せる「デモ」を行い、審査員が評価するのが一般的な流れです。
完璧なプロダクトでなくても、「どんな課題を、どう解決するのか」が伝わり、主要な機能が動いていれば十分に評価の対象になります。 主な評価のポイントは次のとおりです。
| 評価のポイント | 内容 |
|---|---|
| アイデア | 課題の着眼点や、発想のユニークさ |
| 技術力 | 使った技術の工夫や、実装の難しさ |
| 完成度 | 実際に動くところまで作り込めているか |
| プレゼン | 価値をわかりやすく伝えられているか |
最優秀賞のほか、協賛企業が選ぶ企業賞などが用意されていることも多く、技術力だけでなく、アイデアやプレゼンで評価されるチャンスもあります。プログラミングに自信がなくても、チームの中で自分の得意を活かせるのが、ハッカソンの面白いところです。
大学生がハッカソンに参加するメリットとは?

ハッカソンは、ただ開発を楽しむだけのイベントではありません。
大学生のうちに参加しておくと、スキル面でも就活の面でも得られるものが多くあります。
ここでは、代表的な4つのメリットを紹介します。
- 短期間で開発スキルが伸びる
- 学外の仲間やエンジニアとつながれる
- 企業との接点ができる
- ガクチカとして語れる経験になる
1. 短期間で開発スキルが伸びる
ハッカソンでは、1〜2日という限られた時間で、アイデアを「動くもの」にしなければなりません。
わからないことがあっても調べながら手を動かし続けるので、一人で教材を進めるときよりも、はるかに速いペースで実践的な力が身につきます。
また、チームで開発する中で、ほかのメンバーのコードの書き方や、作業の進め方を間近で見られるのも大きな学びです。
GitHubを使ったコードの共有や、機能の優先順位を決めて期限内に仕上げる経験は、授業や独学ではなかなか得られません。
2. 学外の仲間やエンジニアとつながれる
ハッカソンには、ほかの大学の学生や、現役のエンジニア、デザイナーなど、普段の大学生活では出会えない人たちが集まります。
同じチームで2日間を走り抜けた仲間とは、大会が終わった後もつながりが続くことが多く、次のハッカソンに一緒に出たり、個人開発に取り組んだりするきっかけにもなります。
メンターとして現役エンジニアが参加する大会では、開発中に直接アドバイスをもらえることもあります。実際の開発現場で働く人の考え方に触れられるのは、エンジニアを目指す大学生にとって貴重な経験です。
3. 企業との接点ができる
企業が主催したり、協賛したりしているハッカソンでは、審査員やメンターとして企業のエンジニアや人事担当者が参加していることがあります。
発表や開発中の様子を通じて、自分のスキルや取り組み方を直接見てもらえるのは、ハッカソンならではの魅力です。
なかには、新卒エンジニアの採用選考の一環としてハッカソンを開催している企業もあり、活躍が評価されてインターンや選考の案内につながるケースもあります。
エンジニア職を考えている大学生にとっては、企業を知り、自分を知ってもらう場にもなるでしょう。
4. ガクチカとして語れる経験になる
ハッカソンの経験は、就活で「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」として語りやすいのも大きなメリットです。
限られた時間の中で、チームで課題を見つけ、役割を分担し、困難を乗り越えて形にするという流れは、企業が知りたい「主体性」や「協調性」「やり抜く力」をそのまま伝えられるエピソードになります。
賞を取れなかったとしても、取り組みの過程や学んだことをしっかり語れれば十分に評価されます。ハッカソンの経験をガクチカで伝えるコツや例文は、後ほど詳しく紹介します。
初心者・未経験の大学生でも参加できる?
結論から言うと、プログラミング初心者や未経験の大学生でも、ハッカソンには参加できます。
最近は「初心者歓迎」をはっきり打ち出した大会も増えており、学生向けのハッカソンでは、プログラミングを始めて間もない参加者も珍しくありません。
ただし、大会によって想定している参加者のレベルはさまざまです。
経験者向けの大会にいきなり参加すると、チームについていけずに終わってしまうこともあります。
初めてのハッカソンでは、初心者向けの大会を選ぶことが大切です。
初心者向けハッカソンの見分け方
初心者向けかどうかは、募集ページを見ればある程度判断できます。申し込む前に、次の3つのポイントを確認してみましょう。
- 募集要項の「対象者」「レベル」を確認する
- メンターやサポートがあるか
- 事前勉強会やチームビルディングの有無
1. 募集要項の「対象者」「レベル」を確認する
まず確認したいのが、募集要項に書かれている「対象者」や「参加条件」です。
「初心者歓迎」「プログラミング経験不問」「学生限定」といった記載があれば、初めての人でも参加しやすい大会だと考えてよいでしょう。
反対に、「実務経験者向け」「特定の技術を使った開発経験がある方」といった条件がある大会は、経験者を想定しています。
また、過去の大会の受賞作品が公開されていれば、それも参考になります。作品のレベルを見て、自分が参加したときのイメージがわくかどうかを確かめてみてください。
2. メンターやサポートがあるか
初心者にとって心強いのが、開発中に質問できるメンターの存在です。現役エンジニアや運営スタッフがメンターとして会場を回っていたり、オンラインで質問を受け付けていたりする大会なら、エラーで手が止まっても相談しながら進められます。
募集ページに「メンターによるサポートあり」「技術相談ブースあり」といった記載があるかを確認しましょう。初めてのハッカソンでは、こうしたサポートがあるだけで、最後までやり切れる可能性が大きく変わります。
3. 事前勉強会やチームビルディングの有無
本番の前に、事前勉強会やハンズオン(実際に手を動かして学ぶ講座)を開いている大会もあります。使う技術の基本をあらかじめ学べるので、当日いきなり知らないことだらけになる心配が減ります。
また、事前にチームビルディングの機会が用意されている大会なら、一人で申し込んでも、本番までにチームのメンバーと顔を合わせて役割分担を話し合えます。初めての人にとっては、当日の不安を大きく減らせるポイントです。
エンジニア以外の役割でも活躍できる
ハッカソンというと「プログラミングができる人のためのイベント」というイメージがあるかもしれませんが、実際にはエンジニア以外の役割も欠かせません。プロダクトを形にして魅力を伝えるまでには、さまざまな仕事があるからです。
プログラミングに自信がなくても、次のような役割でチームに貢献できます。
- 企画・アイデア担当
- デザイン担当
- プレゼン担当
企画・アイデア担当
どんな課題を、どんなサービスで解決するのかを考えるのが企画・アイデア担当です。
ターゲットとなるユーザーを想定し、「誰の、どんな困りごとを解決するのか」をはっきりさせることで、チーム全体の方向性が定まります。
審査では、アイデアの着眼点やユニークさも重視されます。
普段から「こんなサービスがあったら便利なのに」と考えるのが好きな人や、身の回りの課題に気づくのが得意な人は、この役割で力を発揮できるでしょう。
デザイン担当
アプリやサービスの画面のレイアウトや、使いやすさを考えるのがデザイン担当です。Figmaなどのデザインツールを使って画面のイメージを作り、エンジニアがそれをもとに実装していきます。
限られた時間の中で、見やすく使いやすい画面を作れるかどうかは、発表のときの印象を大きく左右します。デザインに興味がある人や、絵や資料作りが得意な人にぴったりの役割です。
プレゼン担当
最終日の発表で、作ったプロダクトの魅力を伝えるのがプレゼン担当です。数分という短い時間で、課題・解決策・デモをわかりやすく伝える構成を考え、スライドを作って発表します。
どれだけ良いプロダクトを作っても、その価値が審査員に伝わらなければ評価にはつながりません。
人前で話すことが得意な人や、ゼミやサークルで発表の経験がある人は、チームの成果を最大限に引き出す重要な役割を担えます。
AIツールで初心者が作れるものが広がっている
ここ数年で、初心者がハッカソンに参加するハードルは大きく下がっています。
その理由のひとつが、生成AIを使ったコーディング支援ツールの普及です。
作りたい機能を言葉で伝えるとコードの例を示してくれたり、エラーの原因を一緒に考えてくれたりするツールを使えば、プログラミングの経験が浅くても、短時間で動くものを作りやすくなりました。
経験者にとっても、AIツールを使いこなすことは開発のスピードを上げる大きな武器になっています。
ただし、AIが出したコードをそのまま使うだけでは、思いどおりに動かないことや、エラーを自分で直せないこともあります。
基本的なプログラミングの考え方を理解したうえで、AIを「頼れる相棒」として使うのが、ハッカソンで成果を出すコツです。
大会によってはAIツールの利用にルールが設けられていることもあるので、事前に募集要項を確認しておきましょう。
大学生向けハッカソンの探し方
参加してみたいと思っても、「どこでハッカソンの情報を見つければいいのかわからない」という大学生は多いはずです。ここでは、大学生がハッカソンを探す方法と、開催が多い時期を紹介します。
ハッカソンを探せるサイト・サービス
ハッカソンの情報は、主に次の3つの方法で探せます。いくつかを組み合わせてチェックしておくと、自分に合った大会を見つけやすくなります。
- イベント情報サイトで探す
- 学生向けハッカソンを直接チェックする
- 大学・学生団体・SNSで探す
1. イベント情報サイトで探す
もっとも手軽なのが、IT系のイベント情報サイトで探す方法です。
「connpass(コンパス)」や「TECH PLAY(テックプレイ)」といったサイトでは、勉強会やハッカソンなどのIT系イベントがまとめて掲載されており、「ハッカソン」とキーワードで検索するだけで、開催予定の大会を一覧で確認できます。
開催地やオンラインかどうかで絞り込めるほか、気になる主催者をフォローしておけば、新しいイベントの情報も見逃しにくくなります。
社会人向けのイベントも多く掲載されているので、「学生」「初心者歓迎」といった条件を確認してから申し込みましょう。
2. 学生向けハッカソンを直接チェックする
学生だけが参加できるハッカソンは、公式サイトやSNSを直接チェックするのがおすすめです。
代表的なものとして、次のような大会があります。
- JPHACKS(ジャパンハックス):2014年から開催されている、学生を対象にした日本最大規模のハッカソン。全国の複数の会場で開かれ、事前の学習日を経て、2日間のチーム開発に取り組む
- 技育CAMP(ぎいくキャンプ):エンジニアを目指す学生向けに、オンラインと全国各地の会場でハッカソンを開催。初めての参加や一人での参加でも挑戦しやすいよう、現役エンジニアによるサポートが用意されている
このほかにも、企業やテレビ局などが学生向けのハッカソンを開催することがあります。
テーマや賞金、交通費の支給の有無などは大会ごとに異なるので、気になる大会があれば早めに募集要項を確認しておきましょう。
3. 大学・学生団体・SNSで探す
意外と見落としがちなのが、自分の大学や周りのコミュニティの情報です。
大学によっては、学内や地元企業と連携したハッカソンを開いており、「プロのエンジニアがアドバイスするので初心者も歓迎」といった、参加しやすい大会も少なくありません。
大学のキャリアセンターや学部の掲示板、学内のお知らせメールなどをチェックしてみましょう。
また、プログラミング系のサークルや学生団体に入っていると、ハッカソンの情報が自然と集まってきます。X(旧Twitter)で「ハッカソン 学生」などと検索したり、過去に参加した人の投稿を追ったりするのも、生の情報を集める方法として有効です。
開催が多い時期
学生向けのハッカソンは、大学の長期休みに合わせて開かれることが多く、特に夏休み(8〜9月)と春休み(2〜3月)は開催が集中しやすい時期です。
また、JPHACKSのように、秋に予選を行い、冬にかけて本選を行う大会もあります。
ハッカソンの経験をガクチカとして使いたい場合は、参加する時期も意識しておきましょう。
就活でエピソードとして語るなら、本格的に選考が始まる前、遅くとも大学3年生の夏ごろまでに一度参加しておくと、自己分析やES作成に活かしやすくなります。
人気の大会は募集開始からすぐに定員が埋まることもあるので、気になる大会はSNSをフォローするなどして、エントリーの開始時期を逃さないようにしてください。
参加前に準備しておくこと

初心者でも参加できるとはいえ、何も準備せずに当日を迎えると、チームの会話についていけなかったり、開発環境の準備だけで時間がなくなったりしがちです。
ここでは、参加前に身につけておきたいスキルと、当日の持ち物を紹介します。
最低限身につけておきたいスキル
ハッカソンでは、すべてを完璧に理解している必要はありません。ただ、次の4つを押さえておくと、当日チームの一員として動きやすくなります。
- 1つのプログラミング言語・フレームワーク
- GitとGitHubの基本
- AIコーディングツールの使い方
- 「1つ作り切った経験」が一番の準備
1. 1つのプログラミング言語・フレームワーク
まずは、何か1つ「これなら基本的なものは作れる」という言語を持っておきましょう。
たくさんの言語を少しずつ触るよりも、1つの言語で簡単なアプリを作れるようになっておくほうが、ハッカソンでははるかに役立ちます。
どの言語を選ぶかは、作りたいものによって変わります。
| 作りたいもの | 代表的な言語・フレームワーク |
|---|---|
| Webサービス | JavaScript(React など)、Ruby(Ruby on Rails)、Python |
| スマホアプリ | Swift(iPhone)、Flutter |
| AIを使ったサービス | Python |
| ゲーム | C#(Unity) |
迷ったら、Webサービスを作れる言語から始めるのがおすすめです。ブラウザで動くものは発表のときにデモしやすく、チームの中でも担当できる範囲が広いからです。
2. GitとGitHubの基本
チームで開発するハッカソンでは、GitとGitHubを使ってコードを共有するのが一般的です。
Gitはコードの変更履歴を管理するツール、GitHubはそのコードをインターネット上で共有するサービスです。
当日いきなり使おうとすると、操作に戸惑って開発が止まってしまうことがあります。
少なくとも、次の操作は事前に一度試しておきましょう。
- リポジトリ(コードの保管場所)を作る・コピーする
- 変更を記録して、GitHubにアップロードする
- ほかのメンバーの変更を取り込む
複数人で同じファイルを編集すると、変更がぶつかる「コンフリクト」が起きることもあります。友人と一緒に小さなリポジトリで練習しておくと、当日あわてずに済みます。
3. AIコーディングツールの使い方
前の章で紹介したとおり、AIコーディングツールは初心者にとって心強い味方です。
ChatGPTやClaude、Geminiのような対話型のAIに加えて、GitHub CopilotやCursorのように、コードを書く画面の中でAIが補完や提案をしてくれるツールもあります。
ただ、当日に初めて使うと、思うような答えを引き出せずに時間を取られることもあります。事前に、次のような使い方を一度試しておきましょう。
- 作りたい機能を言葉で説明して、コードの例を出してもらう
- エラーメッセージを貼り付けて、原因と直し方を聞く
- わからないコードの意味を説明してもらう
大会によってはAIツールの利用にルールがあるので、募集要項もあわせて確認しておいてください。
4. 「1つ作り切った経験」が一番の準備
ここまでいくつかのスキルを紹介しましたが、実はもっとも役に立つ準備は、「小さくてもいいので、アプリを1つ最後まで作り切った経験」です。
ハッカソンでは、限られた時間の中でアイデアを決め、機能を絞り込み、動く形にして発表まで持っていく必要があります。
一度でもアプリを完成させたことがあれば、「どの機能から作ればいいか」「どこで時間がかかりそうか」といった見通しが立つため、チームの中でも頼られる存在になれます。
反対に、教材を一通り読んだだけで作り切った経験がないと、当日は何から手をつけていいかわからず、時間だけが過ぎてしまいがちです。
ハッカソンの前には、ToDoアプリや簡単なWebサービスなど、身近なテーマで1つ作品を完成させておくことをおすすめします。
当日の持ち物と環境
当日は、次の持ち物と準備を確認しておきましょう。
| 持ち物・準備 | ポイント |
|---|---|
| ノートパソコン | 開発に使う言語やツールが動くもの |
| 充電器・延長コード | 長時間の開発になるので必須。会場のコンセントが足りないこともある |
| 開発環境のセットアップ | 使う言語やエディタ、GitHubのアカウントは事前に準備しておく |
| インターネット環境 | 会場のWi-Fiが混み合うこともあるので、テザリングなどの予備があると安心 |
| イヤホン・マイク | オンライン開催の場合、チームとの通話に使う |
特に開発環境のセットアップは、当日にやろうとすると想像以上に時間がかかります。前日までに、使う予定のツールをインストールし、簡単なプログラムが動くことを確認しておきましょう。
一人で参加する場合のチームの組み方
「周りにハッカソンに出る友人がいない」という理由で参加をためらっている大学生もいるかもしれません。ですが、ハッカソンには一人で申し込む人も多く、一人参加を前提にした仕組みを用意している大会も少なくありません。
ここでは、一人で参加する場合のチームの組み方を紹介します。
主催者が組んだチームに参加する
大会によっては、主催者があらかじめ参加者のスキルを確認したうえで、チームを組んでくれる場合があります。申し込みのときに、使える言語や開発経験、デザインや企画などの得意分野、希望する役割をフォームで回答しておくと、運営側がメンバーのバランスを考えてチームを編成してくれる仕組みです。
この方法なら、当日に自分から声をかけてチームを探す必要がなく、エンジニアやデザイナーなど役割のバランスが取れたチームで参加できます。
初めてのハッカソンで、初対面の人に話しかけるのが不安な人にとっては、もっとも参加しやすい形と言えるでしょう。
申し込みのフォームでは、自分のスキルを大きく見せようとせず、正直に回答することが大切です。実力に合ったチームに入れたほうが、当日も自分の役割を果たしやすくなります。募集要項に「チームは運営が編成します」「個人での申し込み可」といった記載があるかを確認して、大会を選ぶ参考にしてみてください。
当日のチームビルディングに参加する
もっとも一般的なのが、大会の当日や開始前に行われる「チームビルディング」でチームを組む方法です。参加者が自己紹介をしたり、作りたいもののアイデアを発表したりして、興味やスキルが合う人同士でチームを作っていきます。
チームビルディングでは、次のことを短く伝えられるようにしておくと、声をかけてもらいやすくなります。
- できること(使える言語や、デザイン・企画などの得意分野)
- 今回のハッカソンで挑戦したいこと
- 作ってみたいもののイメージ
「プログラミングはまだ初心者ですが、デザインと発表は任せてください」のように、できることと苦手なことを正直に伝えるのがポイントです。チームとしては、メンバーの得意・不得意がわかっているほうが役割分担しやすく、初心者であることはマイナスになりません。
事前にSNSやコミュニティで仲間を探す
当日いきなり初対面の人とチームを組むのが不安なら、事前に仲間を探しておく方法もあります。大会によっては、参加者同士が交流できるSlackやDiscordのチャンネルが用意されていて、開催前から「一緒にチームを組める人を探しています」と呼びかけられることがあります。
また、X(旧Twitter)で大会名を検索すると、同じ大会に参加する人の投稿が見つかることもあります。プログラミングのサークルや学生コミュニティに入っていれば、そこでハッカソンに興味がある仲間を募るのもよいでしょう。
一人参加で不安を感じるのは、多くの参加者が同じです。最初は緊張しても、2日間同じ目標に向かって開発を進めるうちに、自然とチームの一体感が生まれてきます。大会が終わるころには、新しい仲間ができているはずです。
当日の流れ(2日間ハッカソンの例)
ここでは、土日の2日間で開催されるハッカソンを例に、当日の流れを紹介します。実際のスケジュールは大会ごとに異なりますが、全体のイメージをつかんでおくと、当日の動き方を考えやすくなります。
1日目:チーム結成・アイデア出し・開発開始
1日目は、チームを作り、何を作るかを決めて、開発をスタートさせる日です。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 10:00 | 開会・テーマやルールの説明 |
| 10:30 | チームビルディング |
| 11:30 | アイデア出し・作るものの決定 |
| 13:00 | 昼食・役割分担と開発計画づくり |
| 14:00 | 開発開始 |
| 19:00 | 1日目終了(会場によっては夜通し開発できる場合も) |
1日目で特に大切なのが、アイデア出しと作るものの決定です。ここで時間をかけすぎると、開発の時間が足りなくなってしまいます。「絶対に必要な機能」と「時間があれば作る機能」を最初に分けておき、まずは必要な機能だけを動かすことを目標にしましょう。
2日目:開発の仕上げ・発表準備・ピッチ・審査
2日目は、開発を仕上げて、発表で成果を伝える日です。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 10:00 | 開発再開 |
| 13:00 | 開発終了・発表準備(スライド作成、デモの練習) |
| 15:00 | 発表(ピッチ)・デモ |
| 17:00 | 審査・結果発表 |
| 18:00 | 交流会・閉会 |
2日目は、時間の配分がカギになります。開発の締め切りぎりぎりまで機能を追加しようとすると、発表の準備が間に合わなかったり、デモの直前に動かなくなったりしがちです。発表準備には最低でも1〜2時間を確保し、デモで見せる操作を事前に何度か練習しておきましょう。
発表後には、ほかのチームや審査員、協賛企業の人と話せる交流会が開かれることもあります。ほかのチームの作品から学べることも多いので、積極的に参加してみてください。
ハッカソンの経験をガクチカに活かす方法
ハッカソンの経験は、就活のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として語りやすいエピソードです。ただし、「ハッカソンに参加しました」「賞を取りました」と結果を伝えるだけでは、面接官にあなたの強みは伝わりません。
ここでは、ハッカソンの経験をガクチカとして効果的に伝える方法を紹介します。
面接官が見ているポイント
面接官がガクチカで知りたいのは、出来事そのものではなく、その中で「あなたがどう考え、どう行動したか」です。ハッカソンの経験を伝えるときは、次の4つのポイントを意識して整理してみましょう。
- なぜその課題に取り組んだか
- チームの中での自分の役割
- 困難をどう乗り越えたか
- 結果と学び
1. なぜその課題に取り組んだか
まず伝えたいのが、そのハッカソンに参加した理由や、チームで取り組んだ課題を選んだ理由です。「プログラミングのスキルを実践で試したかった」「大学生活で感じていた不便を解決したかった」など、行動のきっかけとなった動機を伝えることで、あなたの価値観や物事への向き合い方が面接官に伝わります。
特に、作ったプロダクトのテーマを選んだ理由は、あなたらしさが出やすい部分です。「なんとなく」ではなく、身の回りの具体的な課題から発想したことを伝えられると、課題を見つける力のアピールにもつながります。
2. チームの中での自分の役割
ハッカソンはチームで取り組むものなので、面接官は「チームの成果」ではなく「その中であなたが何をしたか」を知りたいと考えています。開発、デザイン、企画、プレゼンなど、自分が担当した役割と、その役割で工夫したことを具体的に伝えましょう。
リーダーでなくても問題ありません。「メンバーの進み具合を確認して、遅れている作業を手伝った」「議論が行き詰まったときに、ユーザー目線で優先順位を整理した」など、チームのために自分から動いたエピソードがあれば、主体性や協調性として評価されます。
3. 困難をどう乗り越えたか
限られた時間で開発するハッカソンでは、思うように機能が動かない、時間が足りない、チーム内で意見が分かれるなど、何かしらの壁にぶつかるものです。面接官は、こうした困難にどう向き合い、どう乗り越えたかに注目しています。
「エラーが解決できず開発が止まったとき、原因を切り分けて、別の方法で実装し直した」「時間が足りないと判断し、機能を絞り込むことをチームに提案した」など、状況をどう判断し、何を行動に移したかを具体的に伝えましょう。困難の大きさよりも、乗り越えるまでのプロセスが評価のポイントです。
4. 結果と学び
最後に、取り組みの結果と、そこから学んだことを伝えます。賞を取れた場合はもちろん強みになりますが、受賞できなかった場合でも、評価が下がることはありません。大切なのは、経験を通じて何を学び、それを今後どう活かしたいかを語れることです。
「時間内に形にするには、完璧を目指すより優先順位を決めることが大切だと学んだ」のように、経験から得た気づきを言葉にしましょう。さらに、その学びを入社後の仕事にどうつなげたいかまで伝えられると、面接官に将来の活躍をイメージしてもらいやすくなります。
ハッカソン経験を使ったガクチカの例文
ここでは、エンジニアとして開発を担当した場合と、プレゼンを担当した場合の2つの例文を紹介します。自分の経験に合わせて、構成の参考にしてみてください。
例文1:開発を担当した場合
私が学生時代に力を入れたことは、学生向けハッカソンでのアプリ開発です。大学で講義の課題の締め切りを忘れる学生が多いことに気づき、締め切りを自動で通知するアプリを4人のチームで開発しました。私は開発を担当しましたが、2日目の昼に通知機能が動かなくなり、開発が止まってしまいました。そこで、原因を一つずつ切り分けて調べた結果、外部サービスとの連携部分に問題があると判明したため、より簡単な仕組みに切り替えることをチームに提案し、締め切り1時間前に機能を完成させました。結果として企業賞をいただき、限られた時間の中で状況を判断し、最善の方法を選んで実行する大切さを学びました。この経験を活かし、貴社でも課題に直面したときに粘り強く解決策を探し、チームの成果に貢献したいと考えています。
例文2:プレゼンを担当した場合
私が学生時代に力を入れたことは、ハッカソンでのチームの発表づくりです。プログラミングは初心者でしたが、チームの役に立ちたいと考え、企画とプレゼンを担当しました。初日に作るものを決める際、アイデアが多く出すぎて議論がまとまらなかったため、「誰の、どんな困りごとを解決するか」という軸で案を整理することを提案し、方向性を決めることができました。発表では、限られた3分間で価値が伝わるよう、ユーザーの困りごとを冒頭で示す構成に工夫し、チームで何度も練習を重ねました。受賞はできませんでしたが、審査員から「課題設定がわかりやすい」と評価をいただきました。この経験から、立場の異なるメンバーの意見を整理し、相手に伝わる形にまとめる力を身につけました。
例文1のように技術的な工夫を伝えることもできますし、例文2のようにプログラミング以外の役割でも、十分に魅力的なガクチカになります。
プログラミングを使ったガクチカの書き方は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
ガクチカで伝えるときの注意点
ハッカソンの経験をガクチカとして伝えるときは、次の3つの点に注意しましょう。
1つ目は、専門用語を並べすぎないことです。面接官がエンジニアとは限りません。使った技術の名前を細かく並べるよりも、「何を作り、どんな課題を解決したのか」を誰にでもわかる言葉で伝えることを意識しましょう。技術職の選考で詳しく聞かれたときに備えて、使った技術の説明はしっかり準備しておくと安心です。
2つ目は、チームの成果を自分一人の成果のように話さないことです。チームで取り組んだ経験だからこそ、自分の役割と、チームの成果をきちんと分けて伝えることが大切です。面接では「ほかのメンバーは何をしていたのか」と深掘りされることも多いので、正直に話せるようにしておきましょう。
3つ目は、作ったものを見せられるようにしておくことです。GitHubのリポジトリや、発表で使ったスライド、デモの動画などを残しておけば、面接で「実際に見せてもらえますか」と聞かれたときにすぐに見せられます。ポートフォリオとしてまとめておくと、エンジニア職の選考では特に強いアピール材料になります。
ハッカソンの前に「1つ作り切る経験」をしておこう
ここまで紹介してきたとおり、ハッカソンで力を発揮するために一番役立つのは、アプリを1つ最後まで作り切った経験です。どの機能から作ればいいか、どこで時間がかかりそうかといった見通しが立つと、当日の開発も、チームでの役割分担もぐっと進めやすくなります。
とはいえ、一人で独学しながらアプリを完成させるのは簡単ではありません。
エラーで手が止まったり、何を作ればいいか決められなかったりして、途中で挫折してしまう人も多いのが現実です。
そんな大学生におすすめなのが、大学生限定のコミュニティ型プログラミングスクール「GeekSalon」です。

GeekSalonでは、3か月で自分で企画したオリジナルアプリを開発し、公開するところまでをカリキュラムのゴールにしています。 GeekSalonには、ハッカソンの準備としても役立つ、次のような特徴があります。
- 企画から設計、開発、公開まで、プロダクト開発の流れを一通り経験できる
- 専属のメンターに、24時間いつでも質問できる
- 中間発表と最終発表があり、作ったものを人前でプレゼンする経験が積める
- 同じ時期に始めた大学生の仲間と、切磋琢磨しながら学べる
- WebExpertコースでは、ハッカソンと同じようにチームでの開発に取り組める
受講生の8割はプログラミング未経験、5割は文系の学生ですが、9割以上の受講生が最後まで完走しています。
オンラインでも受講できるので、全国どこからでも参加可能です。
「ハッカソンに出てみたいけれど、まずは自分の力で1つ作品を完成させたい」という人は、ぜひGeekSalonの無料説明会に参加してみてください。
説明会はオンラインで毎日開催しており、プログラミングの学び方やハッカソン、就活の相談にも、メンターが1対1で答えます。
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無料説明会を予約する(最短1分)よくある質問
参加費はかかりますか?
学生向けのハッカソンは、参加費が無料のものが多くなっています。企業が主催・協賛している大会では、会場までの交通費や宿泊費を支給してくれるものや、当日の食事が用意されているものもあります。
ただし、条件は大会ごとに異なるので、申し込む前に募集要項で確認しておきましょう。
文系・未経験でも大丈夫ですか?
大丈夫です。初心者歓迎のハッカソンは多く、チームの中には企画やデザイン、プレゼンなど、プログラミング以外の役割もあります。不安な場合は、「初心者歓迎」「メンターによるサポートあり」と書かれている大会を選ぶのがおすすめです。詳しくは「初心者・未経験の大学生でも参加できる?」で紹介しています。
オンラインと対面、どちらがおすすめですか?
初めてのハッカソンなら、可能であれば対面の大会がおすすめです。チームのメンバーと同じ場所で作業できるので、相談しやすく、メンターにも質問しやすいからです。会場の雰囲気の中で開発に集中できるのも、対面ならではの魅力です。
一方、オンラインの大会は、住んでいる地域に関係なく全国の大会に参加できるのがメリットです。近くで開催されるハッカソンが少ない場合や、移動の時間をかけずに参加したい場合は、オンラインの大会から挑戦してみるとよいでしょう。
まとめ
ハッカソンは、限られた時間の中でチームを組み、アイデアを「動くもの」にする開発イベントです。初心者歓迎の大会も多く、プログラミングの経験が浅い大学生でも、企画やデザイン、プレゼンなどの役割で十分に活躍できます。 初めて参加するなら、次のポイントを押さえておきましょう。
- 募集要項で「初心者歓迎」「メンターによるサポート」を確認して大会を選ぶ
- 1つの言語とGitHubの基本を押さえ、開発環境を事前に準備しておく
- 一人での参加でも、主催者のチーム編成やチームビルディングを活用すればチームを組める
- 経験をガクチカで語れるよう、自分の役割や乗り越えた困難を振り返っておく
そして、ハッカソンの前にアプリを1つ作り切った経験があると、当日の動きやすさが大きく変わります。
「まずは自分の作品を完成させたい」という人は、GeekSalonの無料説明会で、自分に合った学び方を相談してみてください。
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