【適正診断】「ITエンジニアはきつい」と言われる理由は?どんな人が向いているかを理解しよう

エンジニアがきついと言われている理由について解説

ITエンジニアに興味はあるけれど、残業が多くブラックなイメージやIT土方などのネガティブなワードを聞いたことがあるために「ITエンジニアってきついのでは」と思っている方も多いかもしれません。

しかし、ITエンジニアと一括りにしても様々な職種があり、必ずしも専門知識に特化している必要はありませんし、働く環境もIT以外の業界と同じく会社によって異なるため必ずしもブラックな働き方になるわけでもありません。

ITエンジニアの仕事がきついと感じるかどうかは適正次第であり、それを理解するのが重要であるといえます。

そこでこの記事では下記について解説しますので、自分がITエンジニアに向いているのかどうかの一つの指標として活用していただけたら幸いです。

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ITエンジニアはきついと言われる6つの理由

ここではITエンジニアがきついと言われる5つの理由について解説します。

これらの理由は、実際のITエンジニアの業務で起こりうることですが、事前にこれらのリスクを知って備えておくことで回避できる場合もあります。

ITエンジニアになるからといって必ずしも、きつい辛いといったストレスを感じなければいけないわけではないのです。

人材不足の影響を受けているから

IT人材不足グラフ
経済産業省 IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果より

IT人材は現在でも不足されていると言われています。これが今後ITニーズの拡大により人材不足も拡大されると言われています。

人材不足の影響によって、1人当たりの業務量が増えてしまい激務になると言われています。企業によりますが、ITエンジニアの業務量が多いため「ITエンジニアはきつい」と言われるのでしょう。

継続的に学習する必要があるから

エンジニアが利用するプログラミング言語は、ものすごいスピードでアップデートされていきます。言語やフレームワークのアップデートがある度にエンジニアも勉強をしています。また、言語の流行もとても速いです。

そのため人気な言語や必要な言語をキャッチアップするためには継続的に学習する必要があります。

侍エンジニアの統計データによると以下のようになっています。

エンジニアの学習時間

現役エンジニア50名を対象に、エンジニアになるまでの1日の平均学習時間を聞いたところ、平均4時間24分という結果となり、現役エンジニアが学習を開始してからエンジニアになるまでの期間を聞いたところ、平均17ヶ月という結果となりました。

侍エンジニア 現役エンジニアに聞いた エンジニアになるまでの 1日の平均学習時間となるまでの期間を発表 より

残業時間が長くなるケースがあるから

業界別の平均残業時間
働きがい研究所 日本の残業時間定点観測より

覚えることが多い駆け出しの頃は勤務時間が伸びてしまうこともあるでしょうし、勤務形態によって残業が発生してしまう場合もあるでしょう。

例えば、請負系のエンジニアなどは、納期までにクライアントに成果物を納品しなければならないので、場合によっては納期に間に合わせるための残業が必要な場合があります。

就活や転職をする際は、自分はどの程度の残業時間なら許容可能か考えた上で、事前に調査した上で会社を選ぶと良いでしょう。

下請けの業務はつまらないと感じる場合があるから

多重下請け構造の弊害で仕事がつまらないと感じる可能性もあるでしょう。

下流工程のSIerで働いているエンジニアは、会社によってはテスター業務しかやらせてもらえなかったり、スキルが身につかないような単純作業しかやらせてもらえない場合があります。

そうした環境では、どれだけ仕事をしても成長や達成感、やりがいを感じにくいため仕事がつまらないと感じてしまうこともあるようです。

もちろん、下請けのエンジニアが行っている業務も社会には必要不可欠なものですが、技術的な成長や自分のアイデアを物作りに活かす達成感を感じたい人にはミスマッチになってしまう恐れがあります

給与が低い場合があるから

ITエンジニアの平均年収は、近年上がってきてはいますが、依然として日本国内では一般的なサラリーマンの平均年収と同じ程度とされています。

この年収水準を人によっては低いと感じてしまい、モチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。

事実、米国やヨーロッパ諸国などではITエンジニアの平均年収は日本より高い傾向にあり、特に米国ではTエンジニアの年収は医者や弁護士並みに高くなるケースも珍しくありません。

日本におけるITエンジニアの年収の低さは、多重下請け構造などの構造上の問題が関係しているとされていますが、ある程度勉強量が必要な職種なのに給料がそれに見合っていないと感じる方もいるのかもしれません。

休日出勤が必要な場合もあるから

インフラエンジニアのように生活に必要不可欠で不具合が許されない社会インフラを支えるエンジニアや、ゲームエンジニアのようにバグなどにいつでも対応することが求められるエンジニアは、休日であっても出勤が求められる場合があります

休日出勤の多さもやはり会社によるところがあり、人手不足の会社なら休日出勤の指示が回ってきやすくなることもあるので、事前に休日出勤の多さやどれぐらい手当が出るのかなどは確認しておいてミスマッチを防ぐ努力が必要です。

ITエンジニアはやめておいた方がよい人の特徴

ここではITエンジニアに向いていない可能性がある人の特徴をいくつか挙げていきます。

ここで念を押しておきたいのは、やめておいた方がいい人の特徴が今当てはまっていても、悲観する必要はないということです。

人は学習を進めるうちにスキルも高くなるし、できることが増えると楽しくなって興味が湧くかもしれません。

自分が今まで生きてきて身についた癖を矯正するのは根気のいる作業かもしれませんが、やってみると案外ITエンジニアは自分にぴったりなキャリアだったと思える日も来るかもしれません

しかし、以下の特徴が全て当てはまる場合は、やはり厳しい道のりになる可能性は高いでしょう。

IT技術に興味がない

IT技術に興味が持てないとエンジニアとして働けないわけではありませんが、技術に特化したスペシャリストとしてのキャリアを歩むのは難しいかもしれません。

エンジニアのキャリアは多様であり、IT技術に関する深い知識はなくとも、コミュニケーションスキルやリーダーシップを活かしてプロジェクトマネージャのようなチームをまとめるジェネラリストとしての活躍もすることもできます。

エンジニアと言っても全ての人が手を動かして開発に関わるわけではなく、SIの上流工程のエンジニアなどはほとんどコーディングしないこともあります。

ただし、ジェネラリストとして働く場合でも、計画やチームの進行管理などをする上で開発メンバーが扱う技術には明るい方が望ましいため、スペシャリストほどIT技術に明るくなくてもいいので最低限の関心は持っておく必要があるでしょう。

自己研鑽のために勉強したくない

前述した通り、ITエンジニアは生涯学習を続けなければいけない職業の一つと言えるため、業務外の余暇の時間や休日も自己研鑽のために勉強するのが理想的です。

IT技術に興味がある人は、新しい技術を身につけるための学習を心から娯楽として楽しんでいるので、休日もストレスなく技術書の理解などに没頭することができますが、IT技術にそれほど興味がない人にはなかなか根気のいる作業になるかもしれません。

IT技術にそれほど興味がない人は、ひとまずIT技術が好きでそれに特化している人のレベルまで一気に持っていこうと力みすぎずに、昨日の自分よりできることが増えていく成長の過程を楽しみながらのんびりと、しかし学習の継続はやめないくらいのペースで学習を進めるといいでしょう。

人と関わるのが苦手

人と関わるのが苦手な場合もITエンジニアの仕事をする上で不利になることがあるでしょう。

エンジニアというと職人的なイメージがあって、営業などの職種と違い人と関わらず、パソコンに向かって黙々と作業をしているイメージがあるかもしれませんが、クライアントとの打ち合わせや開発メンバーとの連携のために最低限のコミュニケーションはとる必要があるでしょう。

人と関わるのがどうしても苦手な人はスキルを伸ばしてフリーランスとして独立すると、組織の人と対面で深い交流が必要になることが減るので楽になるかもしれません。

効率を意識して働けない

面倒で手間のかかる作業でもついつい他の方法を考えずに頑張ってしまう努力家な人は案外注意が必要です。

目の前のことに全力を出して頑張れる忍耐力は、エンジニアの仕事でも役に立つ個性ですが、ただでさえやることが多いエンジニアの仕事においては省略できるところは省略し、本当に必要な部分にさける時間を増やすことが重要です。

業務が効率化することで生産性が向上し、限られた時間で開発する成果物の質を高めることができますし、残業時間が減ることで余暇の時間が増え、その余暇の時間も自己研鑽の勉強に充てることができます。

このように効率を意識することで市場価値の高いエンジニアになるためのキャリアをスムーズに構築することができるので、「面倒臭い」と感じたことは我慢せずに楽に乗り越える手段を考えるのも大切です。

ITエンジニアに向いている人の特徴

ここではITエンジニアに向いている人に見られる特徴について解説していきます。

向いていない人の章でも述べた通り、以下の特徴を現在持っていないからといってITエンジニアの仕事が絶対に楽しめないというわけではないので、あくまで目安として参考にしていただけると幸いです。

もし、ITエンジニアに向いている人の特徴が多く当てはまっていれば、もしかするとITエンジニアはあなたの天職かもしれません。

ぜひ検討してみてください!

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論理的思考力を持っている

論理的思考力とは物事を細かく分解し、順序よく解決策を導き出す考え方のことを指します。

この思考法は様々な仕事において問題解決に役立てることができ、近年は小学校の現場などでも情報化社会に対応するためにこの順序よく筋道立てて考える力と多角的に物事を見る力を合わせたプログラミング的思考を育てるためにプログラミング教育が行われているそうです。

プログラミングは、基本的にコンピューターが理解できる文を規則的に組み合わせることで処理が実行できるため、論理的に考える素地があった方が習得も楽であると言えます

しかしながら、コードを組み立てていく上でロジカルに考える癖はいやでも身に付いてくるので、今の段階で論理的思考力に自信がなくても特段心配する必要はありません。

集中力がある

プログラミングは、画面に向かって作業する時間や技術書を読み漁る時間が長いので、ここぞという時に集中できないと作業もなかなか進まないでしょう

コードを書く時間よりも、実装のための調べ物をする時間やエラーの解決策を模索する時間などの方が長くなることがあるので、本当に気が散りやすいです。

もちろんずっと画面ばかり見ていると疲労も溜まるし、頭も働かなくなってきます。

ポモドーロ・テクニックを使って休憩の時間を取ったり、立ち上がって散歩に行くなどして頭をすっきりさせましょう。

1日のほんの一部でもいいので、メリハリをつけて集中できる人の方が成長が実感しやすく挫折しにくいかもしれませんね。

学び続けるのが苦ではない

プログラミングスキルをある程度のレベルまで高めるとなると、一朝一夕では難しく、コンスタントに学習を続ける必要があります。

1日に学習できる時間は多いに越したことはありませんが、初日に5時間勉強しても2日目に3時間、3日目に1時間と尻すぼみしていくとよくないので、毎日1時間でも30分でもいいので自分が苦痛を感じない程度のペースで毎日やるのがおすすめです。

プログラミング初心者がエンジニアとして働けるレベルになるには1,000時間程度の学習が必要と言われているので、いかに学習を習慣化できるかが鍵になります。

1日の学習の成果をSNSに投稿したり、日記につけたりすることで積み上げてきた学習の記録を可視化するなどしておくと達成感を感じやすく勉強に身が入るのでおすすめです。

物作りが好き

物作りが好きであることはプログラミングを学ぶ上で、適性があると言えます。

こんなふうなものを作りたいという思いやイメージがある方が、目標を設定しやすく学習を進める上でのワクワク感が違います。

プログラミングを学んでおくといつも使うアプリやゲームまで、なんでも作ることができるのでまさに可能性は無限大です。

自分が作ったアプリやゲームでお金を稼ぐこともできるかもしれないので夢が広がりますね。

プログラミングはパソコン一つで自分のアイデアを次から次に形にできる手軽さがあるので、昔から物作りが好きな方はきっとはまる趣味になると思います。

面倒なことが嫌い

面倒なことが嫌いな方が日々の業務の無駄を効率化し、市場価値の高いエンジニアになるための道のりを短縮させてくれる他に、自分で効率化ツールを作ってサービス化するアイデアマンとして活躍できるかもしれません。

IT技術は、無駄で面倒な業務や生活の効率化を測るツールとして大変有効であるため、普段身の回りのことに不満を感じやすく、面倒くさがり屋の方が革新的なアイデアを生み出す可能性があります。

自分が感じている不満は、他の人も感じていることが多いので、不満を解決するツールをあなたが作ればたくさんの人に使ってもらえるかもしれませんね。

「きつい」と言われながらITエンジニアが人気な理由とは?

なぜ「ITエンジニアはきつい」と言われている中でも、ITエンジニアを志望する人が多いのでしょうか?それには、色々な理由があるから志望する人が多いのです。これから理由を解説していきます。

スキルと実績を身につけやすい

エンジニアはあらゆるプログラミング言語を利用し様々なサービスを開発します。業務の中で開発経験を得ることができるためスキルと実績がつけやすい職種になっています。

これらは、転職の際や、独立する際に大きなメリットとなるため、人気の理由の1つになります。

高収入を目指すことができる

近年エンジニアの需要も右肩上がりであるため、エンジニアの収入も上昇しています。

ITの職種別の年収平均グラフ
IT関連産業の給与等に関する実態調査結果 より

少し古いデータですが、平成29年の段階でも、上記のグラフのように、IT職の平均年収は日本の平均年収の460万円台を超えています。

転職が比較的に簡単である

IT業界は人材不足の業界であるため、転職が比較的に簡単であるとされています。

エンジニアになると、プログラミング技術が身につき、スキル次第では、転職によるキャリアアップを見込むこともできます。

独立が比較的に簡単である

ITエンジニアの場合は、スキル次第でフリーランスとして独立することが可能です。フリーランスエンジニアは安定はしていないものの独立前より稼ぐことができるケースも多いため人気な理由の1つになります。

場所と時間に捉われず働くことができる

コロナ禍を境に急激に加速したリモートワーク。近年はそのリモートワークも減少傾向にあり出社することが多くなってきている企業もあります。

その中エンジニアの場合は、フルリモートでいい会社など条件面によっては、場所と時間に捉われずに働くことが可能です。前述したフリーランスの場合も条件次第で場所と時間に捉われることなく働くことができます。

本気でITエンジニアを目指すためにやるべきこと

前述した通り、ITエンジニアは正直楽な仕事ではありません。しかしながらメリットも多く社会からの需要はこれからも大きくなることでしょう。

そんなITエンジニアを目指すためにやるべきことをこれから紹介します。

どのような職種があるのか調べる

エンジニアと一括りに言っても様々なエンジニアが存在します。まずは、自分がどのようなエンジニアになりたいのかしっかり考えることから始めてみましょう。

どのようなエンジニアが存在するのか分からない人に向けて、プログラマーの種類を7つに分けて解説!【向いている人・年収・需要など】という記事があるのでぜひそちらも併せて読んでみてください。

プログラマーの種類を7つに分けて解説!【向いている人・年収・需要など】
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利用されているプログラミング言語を調べる

WebエンジニアはWeb系の言語を利用するように、エンジニアごとに利用するプログラミング言語は異なります。まずは、自分がなりたい職種のエンジニアはどのようなプログラミング言語を利用しているのか調べてみましょう。

きっとあなたが勉強するべきプログラミング言語が見つかるはずです。

技術力を高める

エンジニアがきついと思う理由の1つには、自分の技術力不足が挙げられます。実際に開発を行いながら、自分の技術力の向上のために勉強を行うエンジニアも多数存在します。少しでも楽をするためには、自分のプログラミング技術力を向上させることが大事です。

少しでも不安がある人は自分が勉強しているプログラミング言語の技術力をさらに上げていきましょう。

「ITエンジニアに興味はあるけど不安もある…」という人はプログラミングスクールがおすすめ

ここまでITエンジニアが絶対にきついわけではないことや、自分にITエンジニアの適性があるかどうかの考え方について解説してまいりました。

この記事が皆さんのITエンジニアとしてのキャリアを検討する上で少しでも役に立つことを願います。

自分がITエンジニアに向いているかどうかなんて働いてみないとわからない部分もあるでしょうし、新卒就活や未経験から転職する場合は自分の今後の人生を左右する判断なので不安を感じるのは当然でしょう。

まずは暇な時間を使ってプログラミングについて学びIT技術への理解を深めてみて、楽しい・自分に向いていると感じるかどうかを見極めてみるのがおすすめです。

初めてプログラミングを勉強する場合、効率よく短期間で理解を深め就職/転職で使うポートフォリオまで一旦作っておきたいという方はプログラミングスクールがおすすめです。

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