プログラミングで起業する3つのパターンと成功例

こんにちは!GeekSalonのライターの和也です。
この記事をお読みの方は、「将来的に起業したいけど、プログラミングって必須なの??」「起業するのに必要なスキルって何?」など、起業に関するお悩みをお持ちなのではないでしょうか。そこでこの記事では、起業するのにプログラミングが必要なのか、その実態を調査してみました。
この記事を読んで、起業に向けて必要なことを整理していきましょう。
目次
起業するのにプログラミングは必須なの??
結論から言うとプログラミングは起業に必須ではないが強みにはなる。ということになります。
プログラミングと無関係の事業は山ほどあるし、プログラミングが必要だとしても創業者自身が手を動かす必要は無いが、自分で作れることで費用をかけずに済んだり、クイックに立ち上げや改善をおこなえるなど強みにはなる。
結論からいうと、起業の際のプログラミングスキルは必須ではありません。しかし、プログラミングスキルは持っているだけで強みとなるだけでなく、有利に起業を進めていくこともできます。
以下で、プログラミングスキルが役に立つ場面をいくつかまとめてみました。
プログラミングスキルがあると良い場合/便利なこと
人件費や外注コストを抑えたい時
現在は、クラウドソーシングなどのサービスも発達し、エンジニアなど必要な人材も簡単に確保することができます。しかし、外注するとお金が掛かるのも事実です。起業のタイミングで資金調達が困難な場面では、希望通りの人材をそろえることも困難になる可能性があります。自分で開発や事務作業などを行うことができれば、人件費や外注コストの大幅なカットに繋がります。
例としては、SNS運営やSEO対策(※)など、ネットを活用してビジネスを行う場合などが挙げられます。
(※SEO対策…検索結果で自社サイトを多く露出をするために行う対策のこと。)
現代において、ネットビジネスを使わない起業はほぼほぼ無いといって良いでしょう。店舗を構えるタイプの起業でも、WebサイトやSNSを使う場合が殆どですし、記事を活用して宣伝する場合もあるでしょう。特にWebサイトの運営やSEO対策などは、プログラミング知識がある方がより成果を出すことができると言われています。
起業のリスクを考えるとあって損はない。
実は、5年以内の起業の失敗率は18.3%と言われています。5人に1人は5年以内に失敗する可能性があると考えると、無視できないデータです。しかしプログラミングスキルがあれば、開発経験をもとにエンジニアとして働くという選択肢ができます。万が一起業が上手くいかなくても手に職をつけることができます。
プログラミングで起業する3つのパターン
この章では、実際にプログラミングスキルがあると便利な起業のパターン3つと、それぞれの特徴について述べていきます。
オリジナルの自社サービスを開発する
Webサイトやアプリを使ったオリジナルサービスを作りたいと思っている場合は、プログラミングスキルがあるほうが有利です。この場合は、プロトタイプ(※)を作れる位のスキルがあれば良いとされています。
※プロトタイプ…実用最小限の機能が実装された試作品
自分の希望するものがどのくらいの難易度・期間で作れるかの判断をする際に、プログラミングスキルは役に立ちます。実際の開発はプロのエンジニアに依頼するとしても、イメージが実現可能かどうかを判断し、適切に伝えるためにはプログラミングスキルがある方が便利でしょう。
他社からの受託開発に取り組む(エンジニアとして起業する)
個人事業主/フリーランスエンジニアとして起業するタイプです。依頼を受注し、顧客の要望に沿ってWebサービスなどの開発を行います。この場合は、少なくとも2〜3年の実務経験が必要です。かなり高度なプログラミングスキルが求められていると感じるかもしれませんが、実力や経験・信用の無い未経験の状態から仕事を取り、開発を行うのは不可能に近いと言っていいでしょう。受託開発の場合は、プログラミングスキル以外にも「スケジュール調整」「要件の定義」「認識のすり合わせ」などのビジネススキルも求められます。企業に就職し、1人前のプログラミングスキル・ビジネススキルを身につけた上で起業するのが望ましいでしょう。
プログラミングの教育コンテンツを販売する
ブログ・アフィリエイトなどの自身のWebサイト等を活用し、そのノウハウを発信する個人事業主として起業する方法があります。この場合は、サイトのカスタマイズをしたり、データ集計用に少しコードを書くくらいができれば良いとされています。現在は専用のツールなども豊富にあるため、ガッツリと開発ができる必要はありませんが、オリジナリティを出すためにある程度コードを掛けるくらいのスキルがあると役に立ちます。
ただし、YouTuber や SNSを活用したインフルエンサー的な発信を基に起業を考えている場合は、プログラミングの知識は必ずしも必要ではありません。しかし、説得力を持たせるためにも知識は持っておいて損はないですし、写真・動画加工 / SNS運用などの別のマーケティング知識もつけていく必要があります。
起業におすすめなプログラミング言語5選
ここからは、起業する際のプログラミングスキル習得におすすめな言語を紹介していきます。言語によって得意な動作が異なるため、自分にあった言語を選択して学習を進めてみましょう。
JavaScript
JavaScriptはとても守備範囲の広い言語になっています。フロント側やサーバー側の両方に使用できる汎用性の高い開発言語がJavaScriptです。また、数多くのライブラリが存在しており、実際の企業でも使われている実例も多いため、学んで損はない言語になっています。
得意な分野としては主にはWebサイトに動きをつけることが挙げられています。
PHP
得意な分野としては、Webサイト、アプリなどの動的なサービスが挙げられます。他にも下記の5つが挙げられます。
- Webサイト
- SNSの開発
- 広告配信システムの開発
- コンテンツ管理システムの開発
- ショップ機能を搭載したWebサイト
PHPは、WebサービスやSNSなど、動的な動作を伴うサービスを開発することが得意です。習得が簡単であり、かつ複雑な指示も可能なことから、初級者から上級者まで幅広い方が使用しています。Webサイト開発や、オンラインショップ経営などを考えている方におすすめの言語です。
Python
得意な分野としては、近年急成長しているAIの領域や、自動化などの領域です。具体的な例で行くと下記のようなものが挙げられます。
- 組み込みソフト
- 機械学習を使った人工知能の開発
- 自動データ処理・分析
- WEBサービス開発
- Webアプリケーション開発
Pythonはコードが非常にシンプルで学習しやすく、プログラミング初心者の方におすすめされる言語です。機械学習をはじめとした最先端の技術を取り入れたサービス開発をしたい方や、自動化の技術を生かして業務の高率化を図りたい方にもおすすめです。
Ruby
RubyはRuby on Railsというフレームワークを使うことによって比較的簡単にWebサイトを作ることができます。初心者でWebサイトなどを用いて起業されたい方はRubyを勉強することをお勧めします。
Rubyでできることについては下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Dart(Flutter)
Dart言語とは、Google社が開発したWebアプリケーション開発に用いられるオブジェクト指向言語です。Google社が開発するWebフレームワークの一つである、Flutterの主要な言語としても使用されています。モバイルアプリの開発にFlutterが使われるケースが多く、近年モバイルアプリの需要の増加により、モバイルアプリ開発言語の需要も増加してきています。
主にできることとしては以下に挙げる通りです。
- モバイルアプリ開発
- Webアプリ開発
Flutterに限らず、Swift、Javaなどモバイルアプリ開発言語の需要は一定数あり、アプリを持って起業したい方にはオススメの言語になっています。
自分が何を持って起業をしたいという目的が大事にはなってきますが、プログラミングスキルがあるだけで、その目的の幅が大きく広がっていきます。
プログラミングで起業に成功した事例
伊藤 和真さんの紹介
「政治にイノベーションを起こすサービス」として注目を集めたPoli Poliを立ち上げ、19歳という若さで資金調達を成し遂げた学生起業家の伊藤 和真さん。伊藤さんは、GeekSalonの卒業生です。Poli Poli社が毎日新聞社に売却したアプリ「俳句 てふてふ」は、実は伊藤さんがGeekSalonの受講生時代に開発したものです。
俳句てふてふについてもっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。
俳句てふてふを作られた伊藤さんのインタビューは以下の記事に詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。
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GeekSalonは、最短1か月で仲間やメンターと一緒にプログラミングを学習することができるコミュニティ型プログラミングスクールとなっています。先ほど紹介した起業にオススメなプログラミング言語としてランクインした、JavaScriptやPython、Rubyが学べるコースもあります。毎日GeekSalonの説明会を行っています。少しでも興味がある方はこちらから参加を希望することができますので、ぜひお喋り感覚で来てみてください。