よく出るプログラミング用語をわかりやすく解説【初心者向け】
GeekSalonライターのたかぱんです。
この記事は以下の人向けに書かれています。
- 「プログラミング学習の前に、用語を確認しておきたい」
- 「プログラミング学習の中で、わからない用語によく出会う」
- 「自分がどれだけプログラミング用語に詳しいか確認したい」
プログラミング初心者向けに、頻繁に使われている用語37個について解説していきます。
目次
よく出るプログラミング用語一覧【37用語】
それでは「IT周辺基本用語」「ビジネスにおける用語」「プログラミング学習中に使う用語」「Web系用語」に分けてお話をしていきます。
IT周辺基本用語
1 UI
「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略称です。
Webサービスにおいては、Webページのデザインや配置などを指します。
コンピュータ関係においては、マウスやスピーカーなど、コンピュータとユーザーをつなげる物のことを指します。
2 CUI
Character User Interface(キャラクター ユーザーインターフェース)の略称です。
これは、コード(コマンド)を打ってパソコンに指示を与えるインターフェースです。コードの理解や操作に難易度があるため、専門的なプログラマーのみが使います。
今ではGUIが普及しているため、基本的にプログラマー以外はCUIを使いません。
3 GUI
Graphical User Interface(グラフィカル ユーザーインターフェース)の略です。
グラフィカルインターフェースというものは、直感的にパソコンに指示を与えることができる仕組みです。
たとえば、GUIがないと普段あたりまえのようにしているドラッグ&ドロップでファイルが移動ができなかったり、クリックでアプリが起動しません。
そのため、GUIの登場によって、どんな人でもコンピュータが使いやすくなりました。
4 クラウド
=Cloud
=インターネットを通して、ユーザーにサービスを提供する形態のことです。
違うデバイスでも、同じデータにアクセス・操作できることが特徴です。
GooglePhotoやAppleのiCloudなどをイメージするとわかりやすいでしょう。
5 環境構築
プログラミングを始めるために、パソコンに、コードを書くエディタや、コードが動くための環境をインストールし整える必要があります。この一連の「開発環境」を作る作業を環境構築と呼びます。
6 IDE
統合開発環境(Integrated Development Environment)の略称です。
開発環境に必要な物を(ほぼ)全てまとめたソフトです。本来環境を整えるために、自分でソフトを何種類かダンロードするのですが、ソフト同士の相性が悪いことがあります。それらを考慮して、最適なソフトを組み合わせた物がIDEであり、これ一つで環境が整うため便利です。
7 OS
=Operating System(オペレーティングシステム)の略称です。
コンピュータのシステム全体を動かすための根幹の部分です。
有名な3大OSとして、MacOS・Windows・Linux があげられます。
8 ターミナル・CMD
CUI(文字でコンピュータを操作)において、文字を打ち込んでパソコンに指示を与えるためのソフトです。
Macでは「ターミナル」を、Windowsでは「CMD(コマンド・プロンプト)」を使用して、パソコンに指示を与えます。
9 エディタ
=editor
コードを書くためのソフトの総称です。様々な種類があります。
プログラミング用のWordとイメージするとわかりやすいです。
10 プログラミング言語
コンピュータの操作を制御するためにはプログラミング言語を使用します。
プログラミング言語は、日本語や英語があるように、様々な種類があります。それぞれに得意な分野・苦手な分野があります。
有名なプログラミング言語としては、CやJava、Pythonなどがあります。
プログラミング言語のおすすめの記事も載せているのでぜひこちらも確認してみてください!
11 ライブラリ
便利な機能を簡単に使える、カスタマイズ部品のようなものです。
例えば、わざわざコードを書かなくても、ライブラリを使用することで簡単に同じことを再現することができます。
実はChromeの拡張機能もライブラリの一種です。
日々新しいライブラリが開発されているので、こういう機能ないかなって思ったら「〇〇 ライブラリ」と検索してみましょう!
ビジネス・実務における用語
12 ソースコード
=Source code
プログラミング言語を使用して書いた文字列です。「ソース」とも呼ばれます。
プログラマーが書くようなコードで、人間がわかりやすいように記述されています。
また、ソースコードの書かれたファイルを「ソースファイル」と呼びます。
13 ビルド
=build
ビルドとは、複数のファイルをまとめて最終的に一つの実行ファイルにまとめることです。
ビルドの1工程として、ソースコードをコンパイルします。
14 デバッグ
=debug
不具合の原因を探して直すことです。イメージしやすい例として、ゲームのバグを直すことです。
プログラムを作る工程で、必要不可欠であり、サービスとして提供する前に必ず行われます。
「バグフィックス」とも呼ばれます。
15 コミット
=commit
行った変更を確定させる、反映させることを指します。
Wordを更新するたび保存する、という「変更の反映」をイメージするとわかりやすいです。
16 ロールバック
=roll back
切り離せないワンセットの処理を途中で取り消して、やらなかった状態にすること。
やりかけの処理を取り消すことを指します。
17 パス
=path
ファイルやWebページなど、その保存場所までの経路のことです。もっとわかりやすくいうと「ファイルの住所」のことです。
自分のパソコンのファイル構造を想起してみてください。ファイルの中にファイルが入っているといったようにか階層を重ねていますよね。しばらくしたらどこに保存してるのかわからなくなることは誰でもあることです。
そんな時に、パスを使うことで、そのファイルがどの階層にいるのか瞬時にわかるため、多くの場面で使われます。
プログラミング学習中に使う用語
18 変数
値をいれておくための箱です。
その箱に名前がつけられており、「変数名」としています。
また、プログラムの処理によって、箱の中身が変わっていきますが、箱の名前が変わらないということに注意しましょう。
19 代入
変数(値を入れるておく箱)に、実際値を入れることです。
代入を行わないと、変数の箱にはなにも入っていない状態になります。そのため、変数を作ったら必ず代入を行いましょう。
20 真偽値(boolean・ブール)
値の種類の一つです。プログラミングにおいて、値に種類があります。例えば、数字は「整数型」、単語や文は「文字列型」と、異なった種類のものとして扱われます。その中でも、○か×かを表すものを「真偽(ブール)型」とし、真偽値として扱われます。
21 演算子(operator)
プログラミングで用いられる、四則演算(+-×÷)や値の大小を比較する(><)の記号のことです。オペレーター(operator)とも呼ばれます。ただ、一般的に使われている数学の記号ではなく、他の表現方法で記述されることもあるので注意しましょう。
22 関数
値を与えると、決められた動作(処理)を実行して、結果を返すパーツのことです。数学の関数f(x)をイメージするとわかりやすいです。「xを与えると、f(x)で定義された関数に代入されて、結果が出てくる」、これと同じことがプログラミングの関数でも行われています。f(x)の部分がプログラミングの場合では、さらに複雑な処理が定義されます。
実務では、同じような処理をする時に、一度関数を定義すれば使いまわすことができるので、非常によく使用されます。
また、関数はメソッドとも呼ばれています。
23 クラス
クラスとは、オブジェクト指向プログラミング言語において、オブジェクトの設計図に相当するものです。
オブジェクトとは、データ(属性)とメソッド(関数)を持ったものです。
初心者には、理解がしにくいものですので、なんとなく「なにかの設計図」なのだなという程度の理解で構いません。
24 コメントアウト
プログラムを書くときの、注釈やメモのことです。プログラムを書く時は、プログラミング言語を使います。読み返した時に理解しにくいため、「このコードはどういう処理をしているのか」ついてコメントアウトしておくことで理解しやすくしています。
Web系用語
25 クライアント
クライアントとは、サーバーに要求を行う側です。サーバーに、アクセスすることで情報やサービスが提供されます。
一般的にビジネスで使われるクライアントは顧客を意味しますが、プログラミングの世界でも同じです。
26 サーバー
サーバーは、コンテンツを提供する側です。ソフトウェアやハードウェアがネットワークを管理しているサーバーを維持しています。
クライアントからの要求に応じて、ウェブページやアプリケーションサービスを提供します。
27 ネットワーク
ネットワークとは、複数のPCが接続された状態のことです。ケーブルやWifiなどを使用して接続することができます。
28 MVC
=Model-View-Controller
ソフトウェアの設計モデルです。処理を担当する「Model」、表示を担当する「View」、ユーザーの入力を受け取る「Controller」の3つの要素に分解して、設計しています。
3つに分けることで、チーム開発での管理が簡単になるため、ソフトウェア開発する時に使用されます。
29 フレームワーク
フレームワークは「骨組み、枠」を意味します。フレームワークがあると、プログラミングするときは、その枠の中に、必要な機能を入れるだけで実装することができます。そのため、フレームワークを使用すると、効率的に開発ができます。
30 SQL
SQLとは、データベースの操作に特化した言語です。
エクセルのフィルター機能やソート機能と同じような役割を果たします。SQL自体プログラムを動かすことは出来ませんが、データベースの知識を使う場面は多いので、学んでおくべき言語です。
31 ISP
=Internet Service Provider(インターネット・サービス・プロバイダ)
ISPとは自分の使用している回線とインターネットとを繋げてくれるものです。
32 LAN
LANとは、家の中や学校・会社の中という狭い範囲の中で、構築されたネットワークのことです。
33 IP
=Internet Protocol
インターネット通信をする時に、守るべきルールの手順を定義したものです。
だれが、どのような目的で、どんなデータを送り届ける(受け取る)のかについて決められています。
このルールがないと、安全にインターネット通信をすることができません。
その他
34 IoT
=Internet of Things
IoTとは、自動車や家電などをインターネットに接続させ、遠隔で操作を可能にするテクノロジーのことです。大量のデータを収集することができ、ビジネス改革にも使用されています。
35 IoB
=Internet of Behavior
IoBとは、身体をインターネットに繋げる技術のことです。
36 ノーコード・ローコード開発
どちらも、コードの記述が少なくなるプログラミング方法です。エンジニア不足の中、初心者でも始めやすいことで注目されています。
ローコード開発は、コードの量を最小にして、プログラミングをすることができます。
それに対して「ノーコード開発」は、コードを記述しなくてプログラミングすることができます。GUI(画面)操作だけで、開発をすることができます。
37 NFT
=Non-Fungible Token(非代替性トークン)
NFTは、「偽造不能な鑑定・証明書付のデジタルデータ」のことです。暗号資産とおなじように、ブロックチェーン技術が使われています。そのため「自分の所有物」だと証明できるため、デジタルアートや、トレーディングカードなどに著作権付きで取引できるようになります。
今回紹介したIT用語以外にも様々な用語があります。
しかし、必要最低限覚えて概要が理解できれば大丈夫です。そして概要が掴めた時点で、プログラミングを初めてみることをおすすめします。また、わからない時に出会ったら随時調べることでIT用語のボキャブラリーを増やしていくことができます。
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