プログラミングを勉強した後の就職先を3つの分類で解説【就活で有利になる理由・必要レベル記載】
大学生/大学院生限定プログラミングコミュニティ”GeekSalon“ライターの山本です。
この記事を読んでいる方は、プログラミングを勉強した後は、どんなキャリアを形成していくことができるのだろうと疑問に思っている方や、プログラミングを学んで就活を有利に進めていきたいと思っている方、どのぐらいのスキルを身につければ志望企業に挑戦できるのかわからず悩んでいる方かと思います。
そこで、この記事では下記について解説していきたいと思います。
- プログラミングを勉強した後の就職先
- プログラミングを学ぶと就活で有利になる理由
- 就職でアピールするために必要なプログラミングのレベル
- プログラミングを学んだ場合の年収水準
目次
プログラミングを勉強した後の就職先を3つの分類で解説
プログラミングを学んだ後につける職種は、幅広く、IT業界の中でもかなり分業化が進んでいます。
ここでは、典型的な業種や働き方、職種などについて順を追って解説します。
まずは、ITの業界について解説します。
1. 業種での分類
ITの業界は大きく分けて5つに分けられます。
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
- Web・インターネット業界
1-1 ソフトウェア業界
ソフトウェアとは、コンピュータやスマートフォンなどのデバイスの中にあるアプリケーションやデバイスのシステム(OS)などを構築することを意味します。
例として普段から皆さんが利用している、Webサイトやスマートフォンのアプリケーションなどが挙げられます。これらのものを開発しているのがソフトウェアエンジニアです。
ソフトウェア業界では、プログラミング言語やソフトウェア開発ツールを使用して、プログラマーや開発者がコンピュータプログラムを作成し、テストし、メンテナンスします。
これにより、新しいアプリケーションの開発や既存のソフトウェアの改良が行われ、ユーザーにとって使いやすく価値のある製品やサービスが提供されます。
ソフトウェア業界の企業例
ソフトウェア業界の企業例としては、以下の通りです。
- Apple
- Meta
- Amazon
これらの企業は、検索エンジンや、デバイスのOS、アプリケーションなどの開発を行なっている企業になります。
1-2 ハードウェア業界
ハードウェア業界とはコンピュータやスマートフォンなどのデジタル機器の製造や販売を行う業界です。つまり、私たちが日常的に使っているテクノロジー製品の物理的な部分を作り出す企業や工場が含まれます。
ハードウェア業界が行うこととしてコンピュータの中にあるCPU(中央処理装置)やメモリ、ハードディスク、グラフィックスカードなどの部品を製造する企業や、それらの部品を組み立ててコンピュータ本体を作る企業がハードウェア業界に属します。
また、スマートフォンやタブレット、家電製品なども、ハードウェア業界の製品に属します。
ハードウェア業界の企業例
ハードウェア業界として以下のような企業が挙げられます。
- NEC
- 富士通
- 東芝
1-3 情報処理サービス業界
情報処理サービス業界は、情報技術(IT)を活用して企業や組織の情報処理ニーズを満たすサービスを提供する産業のことを指します。
この業界では、コンピュータやネットワーク、ソフトウェアなどのテクノロジーを利用して、情報の収集、保存、処理、管理、分析、および保護などの業務が行われます。
情報処理サービス業界には、さまざまな種類の企業やサービスプロバイダーが含まれます。近年人気のコンサルティング業界もこの情報処理サービス業界にあたります。
情報処理サービス業界の企業例
- NTTデータ
- 野村総研
- 日立製作所
1-4 Web・インターネット業界
Web・インターネット業界は、インターネット上での情報やサービスの提供に関わる業界のことです。つまり、ウェブサイトやアプリケーションを開発・運営し、オンライン上で情報を共有したり、サービスを提供したりする企業や個人が含まれます。
Web・インターネット業界では、ウェブ開発やデザイン、デジタルマーケティング、コンテンツ制作、オンライン広告、電子商取引(eコマース)、ウェブホスティング、クラウドサービスなど、さまざまな分野で活動しています。
Web・インターネット業界の企業例
Web・インターネット業界の企業例は以下の通りです。
- Yahoo! JAPAN
- LINE
- アマゾン
1-5 通信・インフラ業界
通信・インフラ業界とは私たちが携帯電話やインターネットを利用してコミュニケーションを取ったり、データを送受信する際に必要な基盤を整え提供する業界のことを指します。
通信・インフラ業界は、私たちが日常生活やビジネスで使うさまざまな通信手段やデータのやり取りを支える重要な役割を果たしています。
通信・インフラ業界の企業例
通信・インフラ業界の企業例は以下の通りです。
- NTT系列
- KDDI
- JSOL
2. 働き方での分類
次にIT業界の働き方での分類を解説します。働き方に関しては、大きく分けて3つの働き方があります。
- SES
- 受託開発
- 自社開発
2-1 SES
SESとは、「システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)」の略であり技術者の労働を提供するという働き方になります。
SES契約では、システムエンジニアの能力を契約の対象とし、客先のオフィスにエンジニアを派遣して(常駐)、技術的なサービスを提供します。
2-2 受託開発
受託開発とは、企業や組織が外部の顧客やクライアントから依頼を受け、その依頼に基づいてソフトウェアやシステムの開発を行うサービスのことを指します。
この場合、受託開発企業は顧客の要件やニーズに応じて、カスタムソフトウェアやアプリケーションの設計、開発、テスト、およびデプロイメントを行います。
顧客は通常、開発プロジェクトの成果物や期間、予算などの条件を指定し、受託開発企業はそれらの要件を満たすために効率的なソリューションを提供します。
2-3 自社開発
自社開発とは、企業や組織が自身の内部リソースや技術力を活用して、製品やサービスの開発を行うことを指します。
つまり、外部の顧客やクライアントからの依頼ではなく、自社のニーズや戦略に基づいて新しい製品やサービスを企画し、開発することです。
自社開発において、企業は自社のビジョンや目標に沿った製品やサービスを開発し、市場競争力を高めたり、顧客満足度を向上させたりすることを目指します。この場合、企業は自社の開発チームやリソースを活用して、製品やサービスの設計、開発、テスト、およびリリースを行います。
3. 職種での分類
最後に職種での分類を行います。職種によってやることも大きく異なってきます。
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- システムエンジニア
- アプリケーション開発エンジニア
- インフラエンジニア
- 組み込みエンジニア
- ゲームエンジニア
- 機械学習エンジニア
3-1. フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、普段ユーザーが目にする表側のUIの作成などを手掛ける職種です。
アプリのボタンや入力画面などの開発を行います。
Webデザイナーと仕事が似ているように感じますが、Webデザイナーは主にUIデザインなどのデザイン面を担当し、フロントエンドエンジニアはデザイナーが考えたボタンなどに触った時の動きを作るコーディングをするなど棲み分けが存在するようです。
フロントエンジニアがよく使う言語
フロントエンドエンジニアがよく使う言語として以下のものが挙げられます。
- HTML
- CSS
- JavaScript
- TypeScript
HTMLやCSSは厳密にはマークアップ言語とされており、プログラミング言語ではありません。しかしながらフロンエンドエンジニアが最も利用する言語とされています。
3-2. バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、ユーザーの目につかないデータベースのシステムなど裏側のシステムを構築する職種で、サーバーサイドエンジニアとも言われます。
システム構築をする上での幅広い領域を担当するエンジニアなので、活躍の幅も広く、フロントエンドエンジニアと比較すると雇用機会も多い傾向にあります。
バックエンドエンジニアが利用するプログラミング言語
バックエンドエンジニアが利用するプログラミング言語として以下のものが挙げられます。
- Python
- JavaScript
- Java
- PHP
- Ruby
- Go
Pythonの始め方を知りたい方はこちらの記事もぜひ、ご覧ください。
また、フロントエンドとバックエンド両方を行うフルスタックエンジニアも存在します。まとめてWebエンジニアと呼ぶこともあります。
3-3 システムエンジニア
システムエンジニアは、SEとも呼ばれ、主にクライアントや自社のシステム開発などを行う職業です。
SEの業務は要件定義から、システム構築、保守運用まで幅広いです。
要件定義やシステム設計などの工程は川の流れに喩えて上流工程と呼ばれ、開発や保守運用などを中流〜下流工程と呼びます。
開発工程はプログラマーと呼ばれる職種が担当することが多いとされていますが、SEで入っても上流工程から下流工程まで一貫して対応し開発まで行う会社や、上流工程を担当し下流工程は下請けに委託する会社など企業によって雇用体型は様々です。
システムエンジニアがよく使うプログラミング言語
システムエンジニアは、バックエンドエンジニアが利用するプログラミング言語に加え下記のような言語を利用するケースが多いです。
- C
- C#
- C++
3-4 スマホアプリケーション開発エンジニア
スマホアプリケーション開発エンジニアとは、iOSやAndroidのスマホアプリを開発するエンジニアです。
求人自体があまり多くないので、年収も高くなりがちな職種ですが情報のアップデートが激しい分野でもあります。
スマホアプリケーション開発エンジニアがよく使うプログラミング言語
スマホアプリケーション開発を行うときに利用されるプログラミング言語は以下の通りです。
- Swift
- Kotlin
- Dart(Flutter)
- Java
- JavaScript(React Native)
3-5 インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITインフラの設計から構築、保守運用までを手掛ける職種です。
システムやネットワークなどの基盤となるインフラストラクチャーを設計、構築、管理することで、企業や組織の順調な運営を支えます。
インフラエンジニアは、組織のニーズや要件に基づいて、効率的で信頼性の高いシステムを設計し、それを実装します。サーバーやネットワーク、ストレージなどの要素を適切に組み合わせ、システム全体の構築を行います。
インフラエンジニアがよく使うプログラミング言語
インフラエンジニアが利用するプログラミング言語として以下の言語が挙げられます。
- Python
3-6 組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、私たちの身の回りのスマートフォンや電化製品、車などの機械の制御に関わるシステムの開発を行うエンジニアです。
使用する言語がC言語が多いなど、レガシーな仕事が多いと思われることもある組み込み系エンジニアですが、近年は、教育や農業など様々な分野でIoT(Internet of Things)が盛り上がりを見せており、今後も活躍の幅が広がることが期待できます。
組み込みエンジニアがよく使うプログラミング言語
組み込みエンジニアが利用するプログラミング言語は以下の通りです。
- C
- C++
- Pythonな
3-7 ゲーム開発エンジニア
ゲーム開発エンジニアとは、その名の通りコンシューマーコンシューマーゲームやオンラインゲームなどゲームの開発を行うエンジニアのことを指します。
キャラクターなどを操作するゲームにおいては、プログラミングスキルに加えてゲームエンジンの知識、数学や物理などの知識も必要になってきます。
人気な職種なので就職難易度も高いですが、ゲーム業界は今後も成長が見込まれるので挑戦してみる価値が十分にあります。
ゲーム開発エンジニアがよく使うプログラミング言語
ゲーム開発エンジニアがよく使う言語は以下の通りです。
- C++
- C#
- Java
プログラミングを学ぶと就職で有利になる理由
世間では、プログラミングを学ぶと就職活動でとても有利と言われています。ではいったいなぜ「プログラミングを学ぶと就職で有利」といわれるのでしょうか?
理由は以下の通りです。
- ガクチカで他の就活生と差別化できる
- ポートフォリオを提出できる
- ファーストキャリアで狙える会社の幅が広がる
ガクチカで他の就活生と差別化できる
プログラミングを学ぶことで、他の就活生と差別化をすることができます。
大学生のうちからプログラミングを学んでいる就活生は情報系を除いて少なく、バイトやサークルの学地価が多い中で、プログラミングを学んでいるだけでも採用担当者の気をひくことができるでしょう。
ただプログラミングを学ぶだけではなく、自分の考えたアイデアを形にして日常生活が便利になるようなオリジナルアプリの開発などができれば、それは立派なガクチカになるでしょう。
ガクチカとは、就職活動の時に面接やエントリーシート(ES)で聞かれる「学生時代に力を入れたこと」を略して「ガクチカ」と言います。
ガクチカとしてどのようにプログラミングが活かされるのか解説している記事があるのでそちらも併せて読んでみてください。
ポートフォリオを提出できる
プログラミングの基礎を固めて、オリジナルのアプリやサイトなどの成果物を作れるようになると、それらの成果物をポートフォリオとして企業に提出できるようになります。
みなさんも自分のアプリやサイトを作りたいと思ったことが一度はあるかもしれませんが、プログラミングの入門レベルの理解には一説によると200時間が必要であると言われており、普段からコツコツ勉強を続けていないとオリジナルアプリを作るのも大変なので就活の時にオリジナルアプリの完成まで漕ぎ着けることができない恐れがあります。
そのため学生時代の時間にゆとりがある間や、仕事終わりの余暇の時間などにプログラミングの勉強を続けておくことで、いざエンジニアに就職、転職するタイミングでクオリティの高いポートフォリオを準備できるはずです。
選考時のポートフォリオの提出は全ての会社で義務付けられているわけではありませんが、任意で提出が認められる場合もありますし、面接時の会話の中で学生時代に作ったアプリのことを話せば興味を持ってきいいてくれるはずです。
大学生で成果物を持っている人の割合はわずか1%と言われています。
ファーストキャリアで狙える会社の幅が広がる
プログラミングを勉強しておくことで、ITスキルが身につき、ポートフォリオの政策もすることができるので、ポートフォリオが必要だったり、コーディングテストが専攻に組み込まれているメガベンチャーや大手企業もファーストキャリアで入社することができるようになるでしょう。
新卒就活はポテンシャル採用であることが多いですが、人気な企業に集まる学生はポテンシャルを感じさせるエピソードだけでなく、質の良いポートフォリオや高い技術も持ち合わせているケースが多いです。
もしあなたが人気のあるIT企業を志望している場合は早い段階からコンスタントにプログラミング学習を進めておくことをお勧めします。
年収を上げることができる
新卒で入社する際にも、プログラミング経験が豊富な場合年収をあげることが可能になります。一部の企業では、新卒で優秀な場合、他の新卒社員よりも多くの報酬を支払う場合があります。
GMO より
既存の枠組みに捉われない自由な発想で新しい事業やサービスを生み出すなど、従来の新卒パートナーの倍以上のパフォーマンスを発揮できる優秀な人財に対して年収710万円(2年間)をお約束するものです。将来的にはグループ会社の社長や各事業の責任者など、今後のGMOインターネットグループをリードする「リーダー人財」を目指していただきます。
GMO より
このように、エンジニアの中でも優秀な人材は、新卒でも高い年収を狙うことができます。
就職でアピールするために必要なプログラミングスキルのレベル
ここでは、就活でアピールするために実際に必要なプログラミングスキルのレベルについて解説します。
転職者の場合、ある程度即戦力として働ける力を求められることもあるので、ある程度のスキルを身につけた上でスキルを証明できるものを準備しておくのが無難です。
新卒就活の場合は、基本的に本人の将来的なポテンシャルや会社との相性を見ているケースが多いので、実践的なスキルや知識の有無はそこまで見られていないケースが多いでが、目に見える成果や数字でわかるスキルや知識の程度がアピールできれば企業もより安心してあなたを採用することができるでしょう。
以下、自分のスキルや能力をアピールできる4つの判断材料について説明します。
- paizaプログラミングスキルチェック
- ポートフォリオ3つぐらい準備できる
- 資格の取得
- 実務経験
paizaプログラミングスキルチェック
就職で必要なプログラミングスキルを自分で判断するのは難しいですが、客観的に判断できる指標もいくつか存在します。
例えば、paizaのプログラミングスキルチェックなどがその指標の一つです。
paizaのプログラミングスキルチェックは、プログラムを使って課題を解決し、採点の結果で「自分のスキルが他社で通用するのか」を判定、適正年収まで査定してくれます。
スキルチェックの問題はDからSランクまであり、ランクによって自分の現在のスキルレベルが可視化することができます。
一定のランクになると企業からスカウトが届くこともあるようです。
他にもGitHubの開発履歴を元にスキルと適正年収を可視化してくれるFindyのような転職サイトやオンラインのプログラミングコンテストの結果絵評価されたレーティングによって企業に応募できるAtCoderのような競技プログラミングのサイトも自分のスキルがどの企業までなら通用するのかをみる指標になるでしょう。
選考の一環でコーディングテストを実施する企業もあるので、腕試し感覚でぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
ポートフォリオ3つぐらい準備できる
企業によっては、選考時に自分の作ったアプリやWebサイトなどのポートフォリオの提出を求めてくる場合もあります。
企業にとっては、ポートフォリオの出来によって応募者の現在のスキルや学習能力、継続力、熱意などをみることができるので、選考においてポートフォリオの提出を求める企業は主に自社開発の企業に多いです。
提出が任意の場合でも、ポートフォリオを提出することで他の就活生と差をつけることができます。
ポートフォリオの数は、一つあれば選考時に企業に提出できますが、「他にどんなものを作ったの?」と聞かれた時に何も作っていないと、熱意の面でマイナス印象を与える可能性も否定はできないので、念の為2〜3個程度はメインの他に追加の成果物を用意しておくと心配ないでしょう。
全ての企業でポートフォリオの提出が必要なわけではありませんが、就活生のモチベーションや将来活躍しそうな人材か判断する上で、ポートフォリオは良い判断材料になるので、GitHubアカウントを作っておくなどして、企業側にいつでもポートフォリオを提示できるようにしておくと便利です。
資格の取得(基本情報技術者/ITパスポートなど)
基本的に就活において資格を必要とする企業はありませんが、熱意をアピールするための判断材料になります。
IT系の資格を持っていれば、業界や仕事に興味関心を持っていることを証明することができ、業務に関する知識も深まるので面接時に採用担当者との話の種になるかもしれません。
ただし、取得難易度が明らかに低い資格を履歴書に書いたり、興味はないけど就活のために資格を取得したと取れる発言を面接時にしてしまうと印象が悪くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
基本情報技術者試験やITパスポート、オラクル認定Javaプログラマ(Oracle Certifiied Java Programmer)などがおすすめです。
また、企業によっては上記の資格などを入社までに取得する必要がある場合もあるので、就活のために事前に資格をとっておいても損にはならないのでぜひ受験してみてください。
実務経験
やはり実務の経験があると、求職者が自社で働く様子がイメージしやすく、採用時の不確実性が低くなるので採用されやすくなります。
実務経験が必要なのは中途採用の転職者で、新卒採用の方は実務経験を求められることはありません。
ただし、アルバイトなどでプログラマーとして働いた経験や子供にプログラミングを教える塾で働いた経験などは、原則実務経験には含まれないものの、プログラミングスキルがある程度高いことやIT領域に興味があることが示せます。
そのため、中途採用における実務経験と同じようなアピールポイントとして使うことができるでしょう。
実務経験をアピールするときは、勤務していた年数の間にどれぐらいのスキルを身につけ、どれぐらい課題を解決して組織に貢献したのかをできれば数字を交えて説明できるようにしておきましょう。
それを踏まえて、志望企業に自分はどのように貢献できるか説明することで、話に説得力が与えられ、自分たちの会社でも活躍してくれる再現性がある人材だと採用担当者も思ってくれるはずです。
プログラミングを学んだ場合の年収水準
プログラミングを学んだ場合の年収水準は、仕事や扱う言語、雇用形態などによって様々です。
厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給より
2019年の厚生労働省の発表(令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況)によると、大卒の初任給の平均も約20万円なので、プログラマーやSEとして就職した場合の年収は、新卒の平均と同じ程度ということになります。
(出典:Webプログラマーの仕事の年収・時給・給料、システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料、ソフトウェアエンジニアの仕事の年収・時給・給料)
しかしながら、正社員の平均年収で見ると、Webプログラマーが約342万円、SEが約504万円、ソフトウェアエンジニアが約528万円程度になっています。
どれもプログラミングを学んだ結果つく仕事で、スタートラインの年収は同じぐらいでも、平均年収は大きく違ってきますね。
加えて同じITエンジニアでも扱うプログラミング言語によっても平均年収に違いが生じてきます。
TECH Streetの調査 2020年プログラミング言語別年収ランキングより
TECH Street 2020年プログラミング言語別年収ランキング)によると、20代で最も平均年収の高い言語はR言語で約476万円、21位F#の312万円の約164万円の差がついています。
加えて雇用形態でも年収水準は変わります。
フリーランスのエンジニアの場合、得意な領域の仕事に集中することができたり、実力がそのまま収入に直結するので、正社員のエンジニアより年収が高くなることがあります。
ITエンジニアは、スキルアップをしたり転職をするなど、その後のキャリアによって年収の幅が変わりやすいので、計画的かつ自発的に長い目でキャリア構築をしていく必要がありそうです。
就職を視野に入れるなら大学生限定のプログラミングコミュニティがおすすめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
プログラミングを学んでおくと、様々なキャリアに進むことができることがお分かりいただけたかと思います。
どの職種も社会にとって必要不可欠なやりがいのある仕事であり、着実にスキルアップしていけば年収アップも望むことができるでしょう。
今この記事を読んでいる方が学生である場合、できるだけ時間をとってプログラミングの基礎を学び、自分のスキルが証明できるオリジナルアプリなどのポートフォリオを作っておくことをお勧めします。
「でも自分には勉強する時間があまり残っていないよ」「プログラミングを勉強するといっても何から始めて良いのかわからないよ」「一人で学習を進めていくのが不安だよ」と考えている方にはプログラミングスクールがお勧めです。
GeekSalonは、大学生専用の学生限定のプログラミングスクールで、世代の近い学生同士で切磋琢磨してプログラミングの技術を磨いていける環境が整っています。
3ヶ月という短期間でプログラミングの基礎を学び、アプリの企画から開発、リリースまで一貫して行うことができるので、確かな実力と自信を身につけることができます。
また、料金も非常にリーズナブルで、他のプログラミングスクールなら数十万円かかる費用を10万円程度に抑えることができます。
もし、あなたが学生で、できるだけ初期費用を抑えてプログラミングを学びたい、短い時間でオリジナルの成果物が作れるまで成長したい、学生のうちにプログラミング仲間を作りたいと考えているならGeekSalonはおすすめの選択肢と言えるでしょう。
興味のある方は是非説明会等に参加してみてください。